一方、WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は7日、ジュネーブの国連本部で国連ジュネーブ事務局やスイスの各国際機関の常駐代表の陳旭大使と会談し、中国政府から2000万ドルの支援金を受けたことを明らかにした。テドロス事務局長は「WHOは引き続き中国との調整と協力を強化し、流行の予防と管理に関するより大きな国際協力を推し進める」と語った。
中国の習近平国家主席は中国共産党の最高会議で、中国は「発生を封じ込める上で国際協力を深め、責任ある大国であることを示す」と強調しており、中国の大国としての影響力拡大を誇示する狙いがあるとみられる。
これに対して、ネット上では「武漢では毎日、多数の人々が亡くなっており、食糧も十分ではない市民も多数いる。習近平は海外への支援よりも、まずは自分の国の国民を救うべきではないか。元はと言えば、習近平指導部が最初にしっかりとした対策をとっていれば、このように新型ウイルスが世界に拡散することはなかったのだから」など、辛辣な書き込みが出ている。
その一方で、「中国が感染源だからこそ、新型ウイルスで苦しんでいる海外の友を救うべき義務がある。いまは、中国のことだけを考えている時ではないのだ」との声も出ており、ネット上では論戦が繰り広げられている。