国内
2020.03.27 16:00 週刊ポスト
百田尚樹氏、「後出しジャンケン」で政府批判する人たちに苦言

総理の「応援団長」は何を語った?
──しかし、「8割は軽症に留まる」というデータも報道されていますよ。
百田:それは後でわかったことです。初期の段階ではリスクを大きく取るのは危機管理の常識だと思います。それに「8割軽症ならたいしたことないな」と思う人もおれば、「えっ2割が重症になるの? それは怖いやん」と思う人もいますよね。高齢者はリスクが高いと言われれば、高齢者も家族も怖いでしょう。
専門家と称する人は言うことがバラバラでした。中には、時期によって真逆のことを言う人もいました。これのどこが専門家かと。
あと経済が、経済がって、経済と命のどっちをとるんやと言う人もいました。中国人観光客を止めたら、それで旅館がつぶれたり、観光業界が打撃を受けるかもしれない。それで死ぬ人もいる。それでもいいのか、と。
ちょっと待ってくれと言いたい。たしかに観光客を止めることによって多少の経済的なダメージを食らいます。しかし、それをしないことによって、より大きな経済的ダメージを食らう可能性がある。そうすると、より多くの命も経済も駄目になる可能性があるというのが私の考えです。
◆五輪中止の危機感はあるか
──五輪についてはどうでしょうか。中止すべきだと考えていますか。
百田:いや、それは経済的なダメージがでかすぎます。本当に不況で自殺者が出る事態になるでしょう。それに国民の失望も大きい。私が中止について2月20日にツイッターで〈もう東京オリンピックはないね〉と書いたのは、安倍政権に対する叱咤激励です。最終的にはIOCが決めることやけど、政府はそれくらいの危機感を持つべきだ、という。
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