しかも番組は生放送。「半端な緊張感ではなかった」と、当時ドリフの付き人をしていたコメディアンの松田ひろし氏は振り返る。
「生で中継しているので、本番前のメンバーのピリピリムードはすごかった。僕たち“ボーヤ”(付き人)もオープニングの『エ~ンヤ~コ~ラヤット』の踊りの時はカメラの前に出られるんですが、絶対にミスできない。毎回気が気じゃなかったですね。
ボーヤの主な仕事はメンバーの着替えの手伝いでしたが、オープニング直後、コントのための早着替えは大変なプレッシャーでした。みんな衣装に対するこだわりもすごかったから、ジャケットもズボンも大量でね。
ただ、その臨場感が視聴者にもダイレクトに伝わったからこそ、国民的な人気番組になったのだと思います」
※週刊ポスト2020年4月17日号