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2020.04.06 16:00  週刊ポスト

コロナで医療崩壊危機 命に直結の病気なのに受診できぬ事態

◆紹介状を書いてもらえない

 新型コロナウイルス感染の有無を判断する「PCR検査」は、保険適用となり検査体制が拡充されている。日本の新型コロナの致死率は、欧米諸国に比べて格段に低いが、その一方で脳疾患などの命の危険に直結する病気の検査や診断が“門前払い”されるという矛盾が生じている。

 千葉大学医学部附属病院副病院長で、病院経営管理学研究センター長・特任教授の井上貴裕氏は、医療機関の現状に警鐘を鳴らす。

「現在は地域の開業医が発熱した患者の受診を受け付けず、中核病院への紹介件数が減っています。そのため新型コロナ以外の重篤疾患の発見が遅れることも懸念されます」

 紹介状を書いてもらえない患者もいるという指摘だ。前出・工藤院長は患者のために丁寧な対応が必要だと指摘する。

「医療現場には院内感染を防ぐという重大な責任があり、新型コロナに感染した可能性がある患者を窓口でチェックすること自体はやむをえません。しかし一方で、患者がコロナ感染より重篤化する疾患を抱えている可能性は否定できない。地域のクリニックなどが受診を拒む場合はその患者に対して、別の医療機関やチェック機関をきちんと紹介する責任があります」

※週刊ポスト2020年4月17日号

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