血糖値、「緩やかな上昇」「急上昇」をどう読み解く?
「毎年80mg/dl程度だった人が、翌年の健診で100mg/dl以上の数値を示したら、糖尿病リスクの急激な上昇以外にも褐色細胞腫という副腎がんが生じている可能性があります。
この疾患の特徴は、腰をひねったときなどに腫瘍で炎症を起こした副腎が刺激されてホルモンの異常分泌が起こり、高血糖や動悸、発汗などが現われるということ。しかし、これらの症状が出ていたとしても、がんの存在に気づけるケースはほとんどなく、運が悪ければ心不全や脳出血を起こし命が危険にさらされるまで見つけられないこともあります」
※週刊ポスト2020年4月17日号