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デタラメばかりのトランプ氏、コロナ禍で彼の言葉が持つ力

改めて振り返ると酷い(写真/AFP=時事)

 国家の危機に、国民を勇気づけるか、不安にさせるか、すべてはリーダーの言葉次第。イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は「明日、より情愛をもって抱き合うために、今日は(人との)距離を取ったままでいましょう。明日より早く走るために。みんなが一緒にやれば乗り越えられる」と国民に呼びかけたが、これには「心を打たれた」という声が多くあがっている。

 ドイツのアンゲル・メルケル首相は「普段めったに感謝されることのない人々にも感謝の言葉を送らせてください。スーパーのレジ係や、商品棚を補充してくださる方々。彼らは現在、最も困難な仕事の1つを担ってくれています。仲間である市民のために、日々働いてくれて、私たちの生活を支えてくれてありがとうございます」と語った。そんな新型コロナ対応において、異彩を放ったのはアメリカのドナルド・トランプ大統領の言葉だろう。

 感染者数は20万人を超え、感染爆発の渦中にあるアメリカだが、トランプ大統領の発言には、“らしさ”が出ている。

 国内で初の感染者が確認された1月21日以降、「少し暖かくなれば奇跡的に消え去るようだ」(2月10日)、感染者数が15人となった2月26日に「感染リスクは非常に低い。対策も準備できている」と楽観論を繰り返し、「我々は迅速に行動し、何千もの命を救った」(3月13日)と自賛していた。

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