スポーツ

甲子園『栄冠は君に輝く』作詞者、生涯一度も聖地へ足を運べず

大会歌にもドラマがあった

 生涯で5000曲以上を作った名作曲家の古関裕而は、NHK連続テレビ小説『エール』の主人公・古山裕一(演者は窪田正孝)のモデルだ。古関の作品には数多くの応援歌があるが、夏の甲子園の大会歌『栄冠は君に輝く』もそのひとつ。

『古関裕而の昭和史』の著者で、近現代史研究者の辻田真佐憲氏が言う。

「現在、作詞者は『加賀大介』となっていますが、当初の作詞者は『高橋道子』でした。この曲の歌詞が公募された時、まさか採用されると思っていなかった加賀が婚約者の名前を使って応募した」

 加賀は16歳の時、野球のプレー中のケガで右足を切断。そんな経緯もあってか、生涯一度も甲子園に足を運ぶことはなかったという。

 アルプススタンドでのブラスバンドも甲子園の見どころだが、吹奏楽部員にとっての甲子園は、必ずしも「夢の舞台」ではないようだ。

 スポーツジャーナリストの広尾晃氏が語る。

「夏は吹奏楽コンクールの予選時期と重なります。

 天理高校などの有力校の吹奏楽部員は“コンクールに出場したい”との思いも強い。学校にもよるが、コンクールメンバーに選ばれなかった部員がアルプスで吹いているケースもある」

※週刊ポスト2020年4月17日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

度重なる不倫が報じられてきた歌舞伎役者の中村芝翫
【凄絶不倫】中村芝翫「アンジェリーナ・ジョリー似から熊田曜子似まで」三田寛子とは全く異なる愛人のルックス「好みは妖艶タイプ」
NEWSポストセブン
内田容疑者とともに殺人容疑がかけられている19歳のA子。内田容疑者のSNSにはA子が頻繁に登場していた
共犯の19歳A子を“舎弟”と呼んだ内田梨瑚容疑者(21) 殺害直後、タバコ片手にノリノリで『非行少女』を歌う姿をSNSに投稿 「頬を寄せながら……」【旭川・女子高生殺害】
NEWSポストセブン
草葉の陰で何を思うか
小澤征爾さん「お別れ会」に長男・小澤征悦と妻・桑子真帆アナは参加せず 遺産管理を巡り実姉との間に深い溝
女性セブン
訪英に向け、慎重を期されている(4月、東京・千代田区。撮影/JMPA)
【消せないトラウマ】雅子さま、訪英直前の記者会見は欠席か ロンドン到着後の日程も不透明 「慎重すぎるのでは…」との指摘も
女性セブン
殺人未遂容疑で逮捕された笹山なつき容疑者
《鹿児島2歳児カッター切りつけ》3月末に10人退職…“要塞”と揶揄される保育園の中で何が「口調の強い園長先生」「新卒職員が2カ月で髪ボサボサで保護者会に…」近隣住民語る10年前の異変
NEWSポストセブン
坂口憲二(時事通信フォト)
映画『キングダム』“第5弾以降”の撮影が7月に開始へ、坂口憲二が出演か 『教場』で共演した木村拓哉が復帰を後押し
女性セブン
殺人容疑で逮捕された内田梨湖容疑者(SNSより)
《強気な性格の私も愛して》内田梨瑚容疑者がSNSの写真転載にキレた背景に加工だらけのTikTok投稿【旭川・女子高生殺害】
NEWSポストセブン
「完封デート」の小笠原慎之介選手(時事通信)
中日・小笠原慎之介“北川景子似美女”と焼肉→ホテルの「完封デート」撮 “モテないキャラ”も育んでいた遠距離愛
NEWSポストセブン
自転車を取り締まる警視庁の警察官(イメージ、時事通信フォト)
自転車「逆走」が招く重大事故 ドライバーには「一時停止無視のママチャリ」も恐怖
NEWSポストセブン
殺人容疑で逮捕された内田梨瑚容疑者(SNSより)
《17歳の女子高生を殺害》昼は化粧品店で働いた内田梨瑚容疑者(21)が旭川の繁華街「未成年飲酒・喫煙」界隈で見せていた「ヤンキー系」素顔
NEWSポストセブン
三田寛子と中村芝翫夫婦の家で、芝翫と愛人が同棲しているという
【不倫真相スクープ】三田寛子、実家を乗っ取られた? 中村芝翫と愛人の生活が“通い愛”から同棲に変化 ガレージには引っ越しの段ボールが山積み
女性セブン
黄色の旗を掲げることで安否を確かめ合う「黄色い旗運動」
迷惑を最小限に抑える「理想の孤独死」を叶えるにはどうすればいいのか? 「早く見つけてもらう」ために活用すべき官民サービス、アプリなど
女性セブン