「現役最年長の福留は、昨年104試合で89安打。90試合で103安打は厳しいでしょう。坂本も、昨年116本目のヒットを打ったのが93試合目だったから、今季中の達成は微妙になってくる。
投手では阪神・藤川球児(39)が名球会入りの決まる日米通算250セーブまであと7セーブ。昨季は復活して16セーブをあげたが、短縮シーズンでどこまで記録を伸ばせるか」(スポーツ紙デスク)
ベテラン選手にとっては、キャリアを通じて節目の記録に届くかが左右されかねないわけだ。
ただ、80年以上に及ぶプロ野球の歴史を振り返れば、時期によって年間の試合数は異なる。「王(貞治)さんは年間130試合の時代に通算868本塁打の世界記録を打ち立てたが、現在のように143試合なら900本を超えていた」(同前)といった具合に、“タラレバ”を言い出せばきりがない。
たとえ異色の記録だらけのシーズンになるとしても、ファンは今年のうちにスタジアムを満員の観客が埋め尽くす日を待ち望んでいる。
※週刊ポスト2020年4月24日号