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「昔はよかった」というフレーズが危ない理由と回避方法

元捜査一課刑事という異色の経歴を持つ佐々木成三氏

 元捜査一課刑事で“落としのプロ”と呼ばれた佐々木成三氏が上梓した『優位に立てる「刑事力」コミュニケーション20の術』が話題になっている。そんな佐々木氏が。『サイコパス』『空気を読む脳』などベストセラーを連発する脳科学者・中野信子氏との対談で、「共感する力」と、その能力を鍛えることについて語りあった。

中野:相手の立場に立って話を進めていく能力は、ビジネスの現場で相手との距離を縮めたり、家族関係を良好に保つのに非常に役に立ちます。ただし、その能力は人間が先天的に備えているものではなく、養うにはトレーニングが必要です。人生の早い時期にお手本となる人に出会わないと、なかなか学ぶことができません。

佐々木:刑事としての経験から、とくに年齢を重ねるほど自分本位になったり、意固地になってしまう人が多いような気がしますね。

中野:そういう側面もあるでしょうね。「共感する力」を司る脳の前頭前野は、高齢になると萎縮していきます。

 しかし、萎縮の進行は人それぞれなんです。急激に進む人と、いつまでも若々しい人がいる。その差は、他者とのコミュニケーションを積極的にとっているか、いろいろなニュースやイベントに好奇心をもって接しているかなどに左右されるようです。

佐々木:中野先生はご著書『人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム刊)の中で、「昔はよかった」というフレーズが危ないと仰っていますね?

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