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眠りのプロに聞く、快眠のための自分に合った寝具の選び方

どんな寝具なら快眠できるか

 新型コロナウイルス感染症の拡大により、免疫力に注目が集まっている。免疫力に重要なのは、十分な質のよい睡眠だ。快眠のための寝具を選ぶなら体形や寝姿勢がポイント。創業130年の老舗寝具店「眠りのプロショップSawada」(滋賀県長浜市)店主で上級睡眠健康指導士の沢田昌宏さんに聞いた。

「よい睡眠のためには、枕だけ替えてもダメなんです」と、沢田さん。体を支えているのは背骨。寝具は背骨をいかにストレスなく支えるかが重要なのだという。

「初めに考えるべきは敷き布団です。高齢のかたには硬い布団ほどよいと思われがちですが、硬すぎれば体圧がストレスになり、やわらかすぎると腰が沈んで腰痛の原因になります。

 体重の重い人は硬め、軽い高齢女性ならふんわりと体圧を分散してくれるやわらかめを目安に探すとよいでしょう」(沢田さん・以下同)

 枕は敷き布団の硬さによって、選ぶべき高さが変わってくるという。

「通常、枕は仰向けのときに敷き布団と頸椎のすき間を埋める高さを基準に選びますが、万人向けはなく、寝姿勢や好みによっても最適な枕は人それぞれ。靴のようにフィッティングするのがいちばんです。最近増えている横向き寝の人は肩が圧迫されないよう高めの枕、敷き布団はやわらかく厚みのあるものを目安に」

 また高齢者にとっては掛け布団も大切だ。

「代謝が落ちて冷えやすく、また眠りが浅いので、少しの刺激で目が覚めやすくなります。体にフィットする肌掛け毛布などで熱を逃がさないように。また肌触りのよい天然素材がおすすめです。寝具のよさを生かすためにも、敷き布団で最低10年に1回は見直しが必要です」

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