希林さんの思いとは(写真/GettyImages)
◆『無頼の墓碑銘 ―せめて自らにだけは、恥なく瞑りたい―』竹中労著
芸能界から政界まで、真相を追い続けた反骨のルポライター竹中労(1928-1991)が、がんで余命宣告後も世界を飛び回り、自らの墓碑に記した言葉が「せめて自らにだけは、恥なく瞑りたい」だ。
『無頼の墓碑銘 ―せめて自らにだけは、恥なく瞑りたい―』(KKベストセラーズ)は竹中が亡くなった直後に刊行された。「無益な延命通夜葬儀、一切無用」というのも竹中の口癖だったという。
「希林さんは、どこかで破天荒な竹中の生き様、生き方を信用し、憧れてもいた。竹中にからむさまざまな会にも参加していました。『万事なりゆき』という考え方も影響を受けていたと思います。闘病中の彼女の主調音でした」(椎根さん)
※女性セブン2020年5月7・14日号
椎根和さんの著書『希林のコトダマ』(芸術新報社)