ところが、今季はいまだに開幕の見通しが立たず、2月に開催されたオープン戦や練習試合でもジェット風船を使った応援が禁止されていた。
「風船に含まれた唾液が頭上から降ってくるため“飛沫感染”の恐れがあるという考え方です。当然の策だと思いますが、そもそも甲子園球場のようにネット裏に記者席がある球場では7回のジェット風船が飛ばされる時間になると記者たちは飲み物を持って軒下に避難するのが恒例となっていた。新型コロナで改めて注目されたわけだが、これまでも不快に思っていたファンは少なくない。多くの人がウイルスに敏感になり、プロ野球が再開されても人の唾液を天高く飛ばして上空から振りまくジェット風船は、今シーズンはもちろんのこと、恒久的に使われなくなる可能性がある」(前出のスポーツ紙デスク)
今後、どういった扱いになるかで、メーカーの命運が左右されるとともに、球場の風物詩がひとつ消えてしまうかもしれない状況なのである。