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クズすぎると話題のパチンコ漫画『連ちゃんパパ』読んでみた

営業を続けるパチンコ店に行列(時事通信フォト)

営業を続けるパチンコ店に行列(時事通信フォト)

 外出自粛が続く5月上旬、『連ちゃんパパ』なる漫画が突如としてネット上で大きく拡散するという出来事があった。

『連ちゃんパパ』は、かつてパチンコ漫画誌『パチプロ7』(辰巳出版)で連載されていた、ありま猛によるパチンコ漫画。単行本化はされていないマイナーな作品ではあるが、電子版で読むことができる。コミカルなタッチにもかかわらず、登場人物たちがあまりにも“クズすぎる”と、一部の掲示板やツイッターなどで話題となり、12日~13日にはツイッタートレンドにもランクイン。その結果、同作の無料版が配信されている漫画サイト『マンガ図書館Z』が一時繋がりにくくなるという事態にも発展した。

 その物語は、パチンコにのめり込んだ元高校教師・日之本進が、パチンコで300万円の借金を作って夜逃げした妻・雅子や息子・浩司とともに、パチンコ漬けの日々を過ごしていく…というもの。なぜか金融会社男の家に居候することとなった進は、借金の取り立ての才能を発揮し、金のためにいとも簡単に嘘をつき、周囲を陥れていていく――。

 それこそ『闇金ウシジマくん』のような、金にまつわるどんよりとした人間模様が中心となっているが、新聞に連載されている4コマ漫画のような、一見優しいほのぼのタッチで描かれているため、パッと見た感じの印象と内容とのギャップが凄まじい作品となっている。

 そんな『連ちゃんパパ』だが、実際にパチンコにハマっている人々は妙な共感を覚えているようだ。パチンコ事情に詳しいフリーライターの藤井夏樹氏は、こう話す。

「パチンコに関する描写よりも、借金にまつわる描写が多く、ジャンル的には“闇金漫画”といえるかもしれません。しかし、パチンコにハマる人の描写には妙なリアリティーがありますね。主人公の進が何度もパチンコをやめると宣言しながらも、結局やめないところなんかは、いかにもわかりやすい“あるある”だと思います」

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