自粛期間中も営業を続けるパチンコ店も(時事通信フォト)
それぞれいろんな考えの企業があるかと思いますが、M氏の勤める店舗のように一時的なものにすぎない目先の利益にしがみつく思いで営業を続けていた、また続けざるを得なかったパチンコ店が他にもたくさんあったことは事実です。
このお店は今回の休業によって、今後営業できる状態ではなくなってしまったため、現在は民事再生申請をする方向で話を進めているとのこと。コロナ前から合併や買収の話は出ていたそうですが、それがこの騒ぎでどうなるのかも分からなくなってしまったといいます。
「コロナ禍が収まり、もし営業を再開できたとしても、きっと先は長くないので転職を考えないといけないと思っています。確実に収入は減るので妻にもパートに出てもらうことになるかもしれません」
家庭には小学生以下の小さな子供が3人、これから先の不安は大黒柱に大きくのしかかります。
「元々パチンコ・パチスロが好きでこの業界に入りましたが、環境の変化もあり、ただでさえ衰退は免れません。約20年この業界にいますが、コロナパニックは過去で一番の大事件、コロナ倒産も相当出ると思います」
M氏は悩ましげな声でそう締めくくりました。