ビジネス

コロナ休業中のパチンコ店店長 「民事再生も検討」の苦悶

「コロナ騒動で急にお先真っ暗です」と某パチンコ店店長のM氏

「コロナ騒動で急にお先真っ暗です」と某パチンコ店店長のM氏

 緊急事態宣言の解除が進み、ようやくコロナの収束ムードが漂ってきたが、街が元の活気を取り戻すまでには程遠い。自粛期間中、特に風当たりが強かったパチンコ店は、今どんな状況にあるのか──。パチンコライターの河原みのりが、コロナショックで経営が行き詰まったパチンコ店のベテラン店長に話を聞いた。

 * * *
 4月7日の緊急事態宣言からもうすぐ2か月が経とうとしている。早いような遅いような、不安定な時間が過ぎる中で、まだまだ油断のならない日々が続いています。完全にこの騒動が収まるのはいったいいつになるのか、自粛明けも自身の仕事や暮らしがどうなるのか……先の見えない未来にもどかしい毎日を過ごしている方も多いことでしょう。

 専門誌のライターとして私が身を寄せるパチンコ・パチスロの世界もまた、業界全体に甚大な被害が及び、すでに路頭に迷い始めている人もたくさん存在します。ですが、娯楽業界の一部としては、この状況を仕方のない事として受け止めるしかありません。

 パチンコ店の休業に伴い、それに関わるいろいろな業種が苦しい状態にありますが、今回、その渦中にあるパチンコ店店長、知人のM氏に話を聞くことができました。

「お店への新型コロナウイルスの影響が目に見えて出始めたのは、3月の最終週あたりからです。データを見てもお客様の滞在時間が明らかに減り、稼働ピークの時間帯がかなり狭くなりました」(M氏/以下カッコ内は同氏)

 小規模ながらも関東にある2店舗を長年営業してきたお店の店長は、厳しい現状をこう語ります。

「正直、うちは元々資金繰りが苦しい状態が続いていて、ここ最近はずっと赤字。銀行返済もギリギリで利息のみを支払っている状況なので、どの道先は長くありませんでした。が、そこにコロナ騒動が出てきて……急にお先真っ暗です」

 年々締め付けが強くなる機械規制、それに加えて機械代の高騰など、小さなお店がそれなりの営業をしていくには体力がないと難しい現状にあります。

 最近の新台はほとんどのメーカーが1台40万円以上が当たり前。中古台をメインにしたとしても、さらに毎月のテナント料や、3~4人の社員と十数名のアルバイトの人件費、その他もろもろ諸経費や返済金を考えると首が回らないそうです。

関連記事

トピックス

懲役5年が言い渡されたハッシー
《人気棋士ハッシーに懲役5年判決》何度も「殺してやる」と呟き…元妻が証言した“クワで襲われた一部始終”「今も殺される夢を見る」
NEWSポストセブン
群馬県前橋市の小川晶市長(42)が部下とラブホテルに訪れていることがわかった(左/共同通信)
【前橋市長のモテすぎ素顔】「ドデカいタケノコもって笑顔ふりまく市長なんて他にいない」「彼女を誰が車で送るかで小競り合い」高齢者まで“メロメロ”にする小川市長の“魅力伝説”
NEWSポストセブン
関係者が語る真美子さんの「意外なドラテク」(getty image/共同通信)
《ポルシェを慣れた手つきで…》真美子さんが大谷翔平を隣に乗せて帰宅、「奥さんが運転というのは珍しい」関係者が語った“意外なドライビングテクニック”
NEWSポストセブン
『ウルトラマン』の初代スーツアクター・古谷敏氏(左)と元総合格闘家の前田日明氏
《「ウルトラマン」放送開始60年》スーツアクター&格闘王の特別対談 前田日明氏「絶対にゼットンを倒すんだと誓って格闘家を志した」
週刊ポスト
部下の既婚男性と複数回にわたってラブホテルを訪れていた小川晶市長(写真/共同通信社)
《部下とラブホ通い》前橋市・小川晶市長、県議時代は“前橋の長澤まさみ”と呼ばれ人気 結婚にはまったく興味がなくても「親密なパートナーは常にいる」という素顔 
女性セブン
イケメンとしても有名だった丸山容疑者
《殺人罪で“懲役19年”を支持》妻殺害の「真相を知りたい」元長野県議・丸山大輔被告の控訴を棄却…老舗酒造「笑亀酒造」の現在
NEWSポストセブン
群馬県前橋市の小川晶市長(42)が部下とラブホテルに訪れていることがわかった(HPより)
《ミニ・トランプ化する日本の市長たち》全国で続発する市長の不祥事・トラブル ワンマンになりやすい背景に「米国大統領より強い」と言われる3つの“特権”
週刊ポスト
ファーストレディー候補の滝川クリステル
《ステマ騒動の小泉進次郎》滝川クリステルと“10年交際”の小澤征悦、ナビゲーターを務める「報道番組」に集まる注目…ファーストレディ候補が語っていた「結婚後のルール」
NEWSポストセブン
男性部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長
「青空ジップラインからのラブホ」「ラブホからの灯籠流し」前橋・42歳女性市長、公務のスキマにラブホ利用の“過密スケジュール”
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人の時効が消滅》「死ぬ間際まで與一を心配していました」重要指名手配犯・八田與一容疑者の“最大の味方”が逝去 祖母があらためて訴えた“事件の酌量”
NEWSポストセブン
東京・表参道にある美容室「ELTE」の経営者で美容師の藤井庄吾容疑者(インスタグラムより)
《衝撃のセクハラ発言》逮捕の表参道売れっ子美容師「返答次第で私もトイレに連れ込まれていたのかも…」施術を受けた女性が証言【不同意わいせつ容疑】
NEWSポストセブン
「ゼロ日」で59歳の男性と再婚したという坂口
《お相手は59歳会社員》坂口杏里、再婚は「ゼロ日」で…「ガルバの客として来てくれた」「専業主婦になりました」本人が語った「子供が欲しい」の真意
NEWSポストセブン