国内

自粛生活で流行の「バトン」に賛否両論 息苦しさとリスクも

「#ギャグつなぎ」バトンを始めた品川庄司の庄司智春(時事通信フォト)

「#ギャグつなぎ」バトンを始めた品川庄司の庄司智春(時事通信フォト)

 新型コロナウイルス対策による緊急事態宣言は39県で解除されたが、まだ東京都や大阪府などでは継続中だ。自宅にいる時間が長くなる中、SNSには「#○○リレー」「#○○バトン」「#○○チャレンジ」が多数あふれた。バトンはなぜ広がり、どのような効果と問題があるのか。SNSのトラブル事情に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんが、バトンの問題点と対策について解説する。

 * * *
 タレント・庄司智春さんの始めたギャグ動画をつないだ「#ギャグつなぎ」、多くのミュージシャンが参加した歌をつなげる「#うたつなぎ」、新型コロナウイルス終息と人と人との縁を結ぶ意味を込めておにぎり写真を投稿する「#祈るおむすびバトン」。SNS内でそのようなバトンを見かけた人は多いだろう。

 ここでいう「バトン」とは、陸上のリレーで受け渡されるバトンのように、インターネット上でユーザーからユーザーへと受け渡される、公開アンケートのようなもの。かつてはブログでやりとりされることが多かったが、最近ではTwitterやFacebookなどSNSで行われることが多い。しばらく下火だったが、最近1~2ヶ月は目に見えてバトンのやりとりが増えている。

 最新のバトンはどれも、ライブや劇場、映画館、テレビ番組の新規収録などエンターテインメントに関わる活動が止まっていたり、多くの人が自宅にいることを余儀なくされる中、少しでも人々の心を明るくするため、元気づけるために投稿された投稿たちだ。自由に人と会うことができない中、つながりを感じるものとして大人気になった。

 外出を自粛し自宅で料理をする機会が増えた人に役立ててもらいたいと始まった、多くのプロの料理人や料理研究家が参加した「料理リレー」もバトンの一種だったが、その後「料理リレー2020レシピ集」としてまとめられている。「三食作るのに飽き飽きした」という声が多く聞かれる中、献立の参考にしたという人も多いのではないだろうか。

 読書文化の普及に貢献するため、好きな本の表紙画像のみを一日一冊公開し、7日間続けるという「#7日間ブックカバーチャレンジ」は、GW中はタイムラインを埋め尽くす勢いだった。外出を自粛する間、このチャレンジで良書にめぐりあい読書ができ、在宅時間を楽しめるようにという意図が込められている。

関連記事

トピックス

NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
被害者の村上隆一さんの自宅。死因は失血死だった
《売春させ、売り上げが落ちると制裁》宮城・柴田町男性殺害 被害者の長男の妻を頂点とした“売春・美人局グループ”の壮絶手口
NEWSポストセブン
元夫の親友と授かり再婚をした古閑美保(時事通信フォト)
女子ゴルフ・古閑美保が“元夫の親友”と授かり再婚 過去の路上ハグで“略奪愛”疑惑浮上するもきっぱり否定、けじめをつけた上で交際に発展
女性セブン
突然の「非常戒厳」は、国際社会にも衝撃を与えた
韓国・尹錫悦大統領の戒厳令は妻を守るためだったのか「占い師の囁きで大統領府移転を指示」「株価操作」「高級バッグ授受」…噴出する数々の疑惑
女性セブン
12月9日に亡くなった小倉智昭さん
小倉智昭さん、新たながんが見つかる度に口にしていた“初期対応”への後悔 「どうして膀胱を全部取るという選択をしなかったのか…」
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
無罪判決に涙を流した須藤早貴被告
《紀州のドン・ファン元妻に涙の無罪判決》「真摯に裁判を受けている感じがした」“米津玄師似”の男性裁判員が語った須藤早貴被告の印象 過去公判では被告を「質問攻め」
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン