スポーツ

池江璃花子、ベリーショートで撮影 「この姿残したい」決意

「ありのままの姿」に勇気づけられた人も多い(写真は池江選手のインスタグラムより)

 プールサイドで濡れた黒髪をかき上げる──あの印象的な光景とは大きく異なる。

 5月18日、競泳の池江璃花子選手(19才)が自身のインスタグラムで、ウイッグを外したベリーショートヘアを公開。この“衝撃写真”に、「ものすごくきれいです」「希望と勇気をありがとう」といった称賛のコメントが相次いでいる。これは池江選手をスポンサードする、コスメブランド『SK-II』とのコラボレーション企画。だがその撮影は、にこやかな表情からは想像だにしない、文字通り“命がけ”だった。

 昨年2月、池江選手は白血病で入院し、抗がん剤治療や造血幹細胞移植を受け、病と闘ってきた。

「約10か月の入院で、昨年12月に退院しました。2024年のパリ五輪に向けて少しずつトレーニングも再開したのですが、医師からプールで泳ぐことへの許可はなかなか下りませんでした。それでも池江さんは前向きに治療とトレーニングを続けて、3月17日にやっとの思いでプールに復帰することができました」(池江選手の知人)

 髪はすべて抜け落ち、生え始めたのは昨年秋頃。退院したときは、たくましかった肩はほっそりし、体重も闘病前と比べて10kgも減っていた。

 再起をかけてリハビリを開始――そんな矢先に新型コロナの緊急事態に。それでも、池江選手の心は折れず、『SK-II』の撮影に臨むことを決意した。

 池江選手のマネジメント事務所が、経緯を説明する。

「髪の毛が生え始めて“この姿もかわいいでしょ”と話せるまで心身ともに回復してきたのは昨年末のこと。“ここまで髪の毛が短い状態なのは、一生に一度かもしれない。この姿を残しておきたい”と考えるようになり、池江から、『SK-II』さんに撮影を提案させていただきました」

 撮影が行われたのは、プール復帰直前の3月上旬。国内でも新型コロナの感染者が増え始め、政府が大型イベントの中止を要請していた時期だ。乳がん手術を受けていた岡江久美子さん(享年63)もそうだが、一般的に抗がん剤治療を受けていると、免疫力が大きく低下する。池江選手にとっては、わずかな気のゆるみも許されない。撮影は厳戒態勢で行われた。

関連記事

トピックス

伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
総理といえど有力な対立候補が立てば大きく票を減らしそうな状況(時事通信フォト)
【闇パーティー疑惑に説明ゼロ】岸田文雄・首相、選挙地盤は強固でも“有力対立候補が立てば大きく票を減らしそう”な状況
週刊ポスト
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン