【4】情報とも社会的距離を置き、じっくり考える

 テレビをつけると新型コロナのことばかりやっている。同じ専門家が同じようなことをワイドショーで話している。もっと切り口を変えられないものか。一日中、受け身で見ていると、不安ばかりが募っていく。心は疲れるばかりだ。

 飛沫感染の予防のためには人と2の距離をとることが大事だが、情報とも距離をとったほうがいい。テレビの情報を鵜呑みにしないで、何が重要なことなのか、自分なりに一度じっくり考えてみる必要がある。

 できたら新型コロナ以外のことにも関心を向けたい。ぼくは、新聞を読んだら、その日のキーワードになりそうな単語を4つ選んで記憶するようにしている。新しい言葉を覚える記憶の訓練にもなるし、社会の出来事に関心をもつきっかけにもなる。

【5】感動は言葉や文章にして表現する

 今まで読めなかった本を読んだり、サブスクリプションサービスで映画やドラマを見る人も多いだろう。ぼくも、気に入っている小説や、なつかしい映画を見直したりして楽しんでいる。

 そして、気に入った文章や映画のセリフなどは、メモしておいて暗誦できるようにしている。今は行きたいところも行けない、会いたい人にも会えないが、コロナ後の生き方を意識しながら、田村隆一の詩や空海の言葉、哲学者アランの言葉などを考えている。

【6】楽しいこと、好きなことにこだわる

 認知症の一般的な症状にアパシーがある。何事にも無関心で、無気力になることだ。人間は何かしようという意欲があってはじめて行動する。その意欲が低下すれば、身体機能も認知機能も低下していく。

 脳は楽しいこと、好きなことをすると活性化するので、何か夢中になってできる趣味を見つけるようにしたい。仲間と一緒に楽しむ趣味はこの時期、難しいかもしれないが、一人でできるものとして、古典や数学、世界史などの学び直しもおすすめだ。

関連記事

トピックス

ロッカールームの写真が公開された(時事通信フォト)
「かわいらしいグミ」「透明の白いボックス」大谷翔平が公開したロッカールームに映り込んでいた“ふたつの異物”の正体
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《白パーカー私服姿とは異なり…》真美子さんが1年ぶりにレッドカーペット登場、注目される“ラグジュアリーなパンツドレス姿”【大谷翔平がオールスターゲーム出場】
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン