スポーツ

オールスター9者連続奪三振達成の江夏豊 実は15連続だった

「マサカリ投法」の村田兆治氏

 史上初のプロ野球オールスター戦の中止が発表され、野球ファンはがっかりしている。球宴が今も心を揺さぶるのは、熱狂したかつての記憶があるからだろう。なかでも「史上最高」と語り継がれるのが、あの大記録が生まれた1971年である。

 第1戦では、江夏豊(阪神)が9者連続奪三振という快記録を成し遂げ、継投でノーヒット・ノーランを達成してセが5対0で圧勝。第2戦はパが4対0で快勝。当時、学習院初等科に通っていた浩宮さまも観戦された第3戦では、再び江夏がマウンドに登った。

 6回に江夏がリリーフ登板したときの客席の歓声は凄まじかったという。いきなり江藤(慎一・ロッテ)から三振を奪い、10者連続奪三振となった。実は江夏は前年のオールスターでも5者連続三振を奪っており、合わせて15者連続奪三振の大記録を樹立した。

 それを止めたのは、人一倍セにライバル心を燃やす野村(克也・南海)だった。内野ゴロだったが、野村は試合後にこう振り返った。

「パの恥だ。絶対三振はしない。そのためにヒットを打つことより球に当てることに全神経を集中した。江夏はいやな顔をしていましたよ」

“月見草”としての意地が爆発した名場面であるが、後に江夏を南海に受け入れリリーフとして再生させたのも野村だった。

 試合は7回からパのマウンドに立った村田(兆治・ロッテ)が、打者9人をノーヒットに抑える優秀投手賞に輝くピッチングを披露し、パが1点差で逃げ切った。この年からマサカリ投法を始めた村田は、当時を振り返って言う。

関連記事

トピックス

筒香が独占インタビューに応じ、日本復帰1年目を語った(撮影/藤岡雅樹)
「シーズン中は成績低迷で眠れず、食欲も減った」DeNA筒香嘉智が明かす“26年ぶり日本一”の舞台裏 「嫌われ者になることを恐れない強い組織になった」
NEWSポストセブン
テレビの“朝の顔”だった(左から小倉智昭さん、みのもんた)
みのもんた「朝のライバル」小倉智昭さんへの思いを語る 「共演NGなんて思ったことない」「一度でいいから一緒に飲みたかった」
週刊ポスト
陛下と共に、三笠宮さまと百合子さまの俳句集を読まれた雅子さま。「お孫さんのことをお詠みになったのかしら、かわいらしい句ですね」と話された(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
【61才の誕生日の決意】皇后雅子さま、また1つ歳を重ねられて「これからも国民の皆様の幸せを祈りながら…」 陛下と微笑む姿
女性セブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン