国内

コロナ対応での閣僚の空虚な言葉 萩生田光一&西村康稔大臣

萩生田文科相は首相の最側近だが…(時事通信フォト)

 新型コロナに関して安倍晋三首相は計8回、国民に向けて会見を開いたが、振り返れば「虚言」「詭弁」「責任逃れ」ばかり。一方で、安倍首相の言葉に振り回された閣僚や側近たちは負けじと空虚な言葉を重ねていた。

 2月末に安倍首相が全国一斉休校を要請すると、安倍側近として知られる萩生田光一・文部科学相は「知ったのは当日」と明かした上で、「一定期間、地方自治体との調整があったほうが混乱を最小限に抑えることができるという思いがあった」(3月2日国会答弁)と反対だったことを匂わせた。

 休校要請の事実上の意思決定をした関係閣僚の「連絡会議」について、菅義偉・官房長官は「議事概要も公表していきたい」(同)としていたが、6月2日の会見では「一律の公開になじまない」と方針を変えた。

「消毒液も置いてあった」

 安倍首相や昭恵夫人の「不要不急」の会食が批判されたが、閣僚たちも釈明に追われた。

 政府の専門家会議が立食パーティーや飲み会を避けるよう呼びかけた翌日(2月25日)に、自民党議員の政治資金パーティーに3閣僚が出席していたことが発覚した。

 参加していた西村康稔・経済再生相は「25日の時点では全国一律の自粛ではなく、自粛検討の要請だった。(会場)入り口に消毒液も置いてあったと記憶している」(3月2日国会答弁)と釈明。

 竹本直一・科学技術担当相は「乾杯までの15分ぐらいいた」(同)

 北村誠吾・地方創生相は「会合に立ち寄った後、ただちに帰宅した」(同)

西村康稔・経済再生相も釈明に追われた(時事通信フォト)

※週刊ポスト2020年6月26日号

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