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日本の野球帽「バックロゴ」 元祖は阪神タイガースだった

今では「バックロゴ」が常識に

 プロ野球チームの野球帽にはどれも、前にチームのマーク、後ろに日本プロ野球を統括するNPB(日本野球機構)のロゴが入っているが、この形式はいつから始まったのか。

 約700点に上る野球帽の歴史を解説した『野球帽大図鑑』(著/綱島理友、イラスト/イワヰマサタカ。朝日新聞出版刊)から、「バックロゴ」の元祖をさぐる。

 メジャーリーグの帽子にいわゆる「バッターマンロゴ」が付けられるようになったのは1992年。これは1969年にバッターマンロゴが登場してから25周年の記念として採用され、現在ではマイナーリーグでも全球団の帽子にマイナーリーグ独自のバッターマンロゴが付けられている。

 日本のプロ野球でもメジャーリーグに倣って全球団の帽子にNPBマークが装着されているが、きっかけを作ったのは阪神タイガースだった。

 2000年、帽子の後ろに甲子園球場のシルエットにセ・リーグのマークをあしらったパッチを採用すると、翌2001年はセ・リーグのマークが付けられた。ここまではタイガースが単独でバックロゴを採用していたが、2002年からは全球団がNPBロゴを装着するようになった。

※週刊ポスト2020年6月26日号

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