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テレワークは継続希望が7割 働き方向上の鍵はハンコと上司

緊急事態宣言下でのテレワークでも「ハンコ出社」は続いた

緊急事態宣言下でのテレワークでも「ハンコ出社」は続いた

 リクルートマネジメントソリューションズの「テレワーク緊急実態調査(後編)」(2020年5月)では、「ワークの質の変化」「ライフの質の変化」「業務ストレスの増減」の3点から、テレワークによってのワークライフバランスの変化について聞いている。

 それによると、「いずれも変化なし」が40.3%で最多に。「ライフの質のみ向上」が21.0%、「ワークの質・ライフの質が向上し、業務ストレス減少」が12.4%、「ワークの質・ライフの質が向上、業務ストレス増加」が10.7%など、ワークかライフの質が上がった人が多かった一方で、「ワークの質・ライフの質が共に低下」が15.5%と共に下がった人も1割強いた。

 同調査によると、テレワーク習熟度がワークライフバランスの変化に影響を及ぼしたという。テレワーク歴や頻度が高まると、「ワークの質」「ライフの質」「業務ストレスの大きさ」が次第に改善されていくというのだ。

 突然に慣れないテレワークに突入した人にとっては、業務ストレスが高まることがあっただろう。しかし、期間が長くなり経験を積むうちに、環境も整い、ストレスを軽減できるスキルが身につくというのだ。今回、テレワークで逆に質が下がってしまった人も、諦める必要はないだろう。

「この機会に高価な椅子を買ったら快適だった」「テレカン用のマイクなど機器を揃えて基地のようにした」などの話も聞いた。SNSでは、キーボードの上に居座ろうとする猫をスムーズに動かすために箱を置く方法が拡散された。実践する人が増えるほどに、業務効率化の知恵として、テレワークの質向上に役立つ事柄が蓄積され、共有されてゆくことだろう。

 もっとも、テレワークの質向上における最大の問題は、移動時間がないからと許容量を考えずに会議や業務を詰め込む上司の存在かもしれないが。

 緊急事態宣言解除後、早くも企業のテレワーク率は下がった。一方で、テレワークをきっかけに「どこでも働けると思った」と地方移住を決めている人もおり、今後テレワーク化が加速することは間違いなさそうだ。
 
 皆さんのテレワーク生活はいかがだっただろうか。まだテレワークが続く皆さんは、さらに快適に過ごせるよう工夫してみてほしい。

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