野菜、魚介から飲料、加工品まで中国産「汚染食品」違反事例
2019年8月には中国・杭州で40代夫婦が食中毒によるショック状態で緊急搬送され、妻が死亡。夫は「落花生を食べたことが原因かもしれない」と話し、病院はアフラトキシンによる食中毒の可能性を指摘した。
乾燥トウガラシからアフラトキシンが検出された会社の担当者は「中国の旧正月(1月下旬)が影響した」と語る。
「商品を加工後に中国の旧正月となり、出荷までの間が空いて保管状況が悪化し、カビが増殖したようです」
新型コロナの影響で多くの工場が稼働をストップしていたことも、影響したのだろうか。輸入した中国産花椒からアフラトキシンが検出された会社の担当者は「運が悪かった」と諦めを口にした。
「中国から出すときも日本で受けるときもチェックするが、乾燥状態が甘いとどうしてもカビが生えてしまう」
アスパラガスやカリフラワー、マッシュルームなどの冷凍野菜からは「E.coli(イーコリ/大腸菌)」が検出された。
「E.coliは糞便系大腸菌グループの総称で、毒性の強さで知られるO-157などを含みます。摂取すると下痢、激しい腹痛、血便などが生じ、重篤化すると溶血性尿毒症症候群などの合併症を引き起こす怖れがあります」(丸橋氏)
◆食中毒が懸念される状況