垂簾聴政とは、皇帝が幼い時など直接政治が行なえない場合に、権力を握る女性が摂政政治を行なうことをいう。朝鮮王朝の歴史ではたびたび見られた現象だ。

 正恩には男児がいるが、10歳前後とまだ幼い。正恩が近い将来に死亡したり、執務不能になったりした場合、与正が代行役として政を行なう。これこそ、正恩が描く危機管理のシナリオだという。

【PROFILE】
●城内康伸(しろうち・やすのぶ)/1962年、京都市生まれ。東京新聞(中日新聞)編集委員。ソウル支局長、北京特派員などを歴任し、海外勤務は計14年に及ぶ。著書『昭和二十五年 最後の戦死者』(第20回小学館ノンフィクション大賞優秀賞)など。最新刊は『金正恩の機密ファイル』(小学館新書)。

※週刊ポスト2020年7月10・17日号

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