棋聖戦第2局では△3一銀という藤井七段の地味な受けの手が光った。現代トップの渡辺棋聖がまったく読んでいなかったというぐらいだから、ほとんどの人には指せない。ABEMA「SHOGI AI」はずっと3番目の候補手としていた。また現代最強ソフト「水匠」もすぐには最善と判断することができず、6億手(28手先)を読んでようやく最善と判断できた。その情報が伝えられるや、藤井七段の評価はさらに高まることになった。
藤井七段は高性能マシンで序中盤を研究している。そこまでいかなくとも、一般的な性能のノートパソコンに無料でダウンロードできる最新ソフトをインストールすれば、将棋観戦の手助けとなる。ソフトに新棋聖となった藤井七段の指し手を入力しながら、藤井七段の強さを体感するのが現代最先端の観戦スタイルと言えそうだ。