芸能

テレビのヤラセを楽しんだ時代 UFO特集、オリバー君など

『発掘あるある大事典』では社長が辞任(関西テレビ経営陣。写真/時事通信フォト)

 今年5月に急逝した女子プロレスラーの木村花さん(享年22)が出演していた恋愛リアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系)。花さんは放送中、同居男性に罵声を浴びせたことでSNSを中心にバッシングを受けたが、この木村さんの言動は「番組スタッフからの指示だった」と母親がBPO(放送倫理・番組向上機構)に人権侵害の申し立てをするなど(フジ側は指示を否定)、騒動は収まる気配を見せない。

 直後にドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジ系)でも、出演者が「台本を渡された」と告白。「テレビとヤラセ」の問題がクローズアップされている。

「テレビは変わってしまいました。一昔前のテレビは人を傷つけるような演出を強いたりはしなかったし、そもそも作り手側が“リアリティ”という言葉から距離を置いていましたからね……」

 そう嘆息するのは、『世界まる見え!テレビ特捜部』や『恋のから騒ぎ』など、数々の人気番組を手がけてきた元日本テレビプロデューサー・吉川圭三氏である。

「私が入社する前の話ですが、大橋巨泉さんが司会を務めた『11PM』(日テレ系)では、定期的にUFO特集を組んでいました。ディレクターの矢追純一さんが『UFOを呼べる』という外国人を連れてきて、日テレの屋上で、徳光和夫さんに実況させました。すると、『青白い物体が近づいて来ました!』。もちろん正体は飛行機でした(笑い)。

 ある時、番組スタッフが統括プロデューサーに『今日、UFOを呼ぶんだって? 役員室を押さえておいたから』と言われたので見に行くと、『宇宙人ご一行様』と書いてあったそうです。そんな洒落が許された時代でした」

関連記事

トピックス

ラブホテルから肩を寄せ合って出てくる小川晶・群馬県前橋市長
《ラブホ通いの前橋市長》公用車使用の問題点 市の規定では「プライベートでの途中下車は認めず」、一方秘書課は「私事の送迎も行っている」と回答
週刊ポスト
(公式HPより)
《論戦が繰り広げられる自民党総裁選》投票権はなくても楽しむ5つのコツ「メディアのスタンスにケチをつける」も?石原壮一郎氏が解説
NEWSポストセブン
小川市長名義で市職員に宛てたメッセージが公開された
《メッセージ画像入手》“ラブホ通い詰め”前橋・42歳女性市長「ご迷惑をかけた事実を一生背負う」「窓口対応など負担をかけてしまっている」職員に宛てた謝罪文
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
司忍組長も“寵愛”する六代目山口組「弘道会」の野内正博・新会長の素顔 「けじめつけるために自ら指を切断して…」
NEWSポストセブン
地区優勝を果たした大谷と、支えた真美子さん
《大谷翔平のポルシェに乗ってお買い物》真美子さんがシーズン終盤に取り寄せた“夫の大好物”、試合後は一目散に帰宅でくつろぐ「安心の自宅」
NEWSポストセブン
“健ちゃん”こと辛島健太郎役を務めた高橋文哉(写真提供/NHK)
《朝ドラ『あんぱん』》健ちゃん役・高橋文哉が明かす役作りの裏側 常に意識していた「メイコちゃんが好きでいてくれるには、どうお芝居で向き合うべきか」
週刊ポスト
秋場所12日目
波乱の秋場所で座布団が舞い、溜席の着物美人も「頭を抱えてうずくまっていました…」と語る 豊昇龍と大の里が優勝争い引っ張り国技館の観戦にも大きな異変が
NEWSポストセブン
新安諸島は1004つの島があることと、1004の発音が韓国語で「天使」と同じことから天使と絡めたプロモーションが行われている(右:共同通信。写真はイメージ)
「島ではすべてが監視されている」韓国人が恐れる“奴隷島”に潜入取材 筆者を震撼させたリアルな“評判”
NEWSポストセブン
群馬県前橋市の小川晶市長(42)が部下とラブホテルに訪れていることがわかった(左・Facebookより)
《「苦しい言い訳」と批判殺到》前橋・42歳女性市長が既婚男性と“ラブホ通い詰め” 弁護士が解説する「打ち合わせだった」が認定されるための“奇跡的な物証”とは
NEWSポストセブン
都内在住の会社員・馬並太志さん(インスタグラムより)
《山頂になぜピザ配達員?》ビールの売り子、寿司職人、パティシエ…登山客の間で大バズりしている“コスプレ登山家”の正体とは
NEWSポストセブン
「第50回愛馬の日」に出席された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年9月23日、写真/時事通信フォト)
《愛馬の日ご出席》愛子さま、「千鳥格子のワンピース×ネイビーショート丈ジャケット」のセンス溢れる装い ボーダーや白インナーを使った着回しテクも
NEWSポストセブン
群馬県前橋市の小川晶市長(42)が部下とラブホテルに訪れていることがわかった(左・Facebookより)
《「打ち合わせ」していたラブホ内部は…》「部屋の半分以上がベッド」「露天風呂つき」前橋・42歳女性市長が既婚の市幹部と入ったラブホテルの内装 
NEWSポストセブン