ビジネス

不動産バブルは9月に崩壊か 暴落必至なタワマンエリアは?

コロナ不況で不動産の「局地バブル」は崩壊間近

コロナ不況で不動産の「局地バブル」は崩壊間近

 東京都心部のタワーマンションなどで起きていた不動産価格の高騰から一転、これから一層深刻化しそうなコロナ不況によって“不動産局地バブル”の崩壊が指摘され始めている。果たして今後、資産価値が暴落しそうなタワマンエリアはどこなのか──。近著に『コロナパニック最前線 不動産大暴落がはじまった』がある住宅ジャーナリストの榊淳司氏がレポートする。

 * * *
 今のところ目立った統計数字は出てきていないが、まもなく日本にもコロナ不況がやってくることは確実だ。

 先日IMF(国際通貨基金)が発表した2020年の世界経済の成長はマイナス4.9%。日本はマイナス5.8%といずれも下方修正されているが、日本のマイナス成長は、果たしてその程度で済むのか。

 8月中旬に発表される2020年の4─6月期のGDPは、おそらくはマイナス2桁であろう。史上最悪レベルと言っていい2009年1─3月の年率換算マイナス14.2%を超える下落幅になりそうだ。このままでいけば、2020年のGDPはマイナス二桁も十分にあり得るだろう。

 そのような状況にあるにもかかわらず、株価は暴落していない。同様に、不動産市場にも目立った下落現象は見られない。なぜか? ハッキリした理由は分からないが、おそらく「カネ余り」が影響していそうだ。

 2013年以来の異次元金融緩和で、日本の不動産は局地バブル状態だった。都心などの一部地域でマンションも含めた不動産価格がバブル的に上昇した。そのバブルが終わろうとする頃に、この世界的なコロナ騒動が始まったのだ。

 メーカーは生産活動が停止状態になり、サービス業は自粛で売り上げが大幅減少。こういった経済活動の収縮が不況をもたらさないわけがない。そこで政府はかつてない手法による緊急の経済対策を実施した。国民一人ひとりに10万円を給付。事業者には最大200万円の持続化給付金の交付……。そういった政府のマネー“輸血”によって、現状は何とか不況色の鮮明化を抑えている。

 裁判所も4月と5月は機能しておらず、企業の破産審査も停止したまま。6月からようやく動き出したので、それらが表に出始める8月には倒産が急増するという予測さえある。

関連記事

トピックス

鮮やかなロイヤルブルーのワンピースで登場された佳子さま(写真/共同通信社)
佳子さま、国スポ閉会式での「クッキリ服」 皇室のドレスコードでは、どう位置づけられるのか? 皇室解説者は「ご自身がお考えになって選ばれたと思います」と分析
週刊ポスト
松田烈被告
「テレビ通話をつなげて…」性的暴行を“実行役”に指示した松田烈被告(27)、元交際相手への卑劣すぎる一連の犯行内容「下水の点検を装って侵入」【初公判】
NEWSポストセブン
Aさんの左手に彫られたタトゥー。
《10歳女児の身体中に刺青が…》「14歳の女子中学生に彫られた」ある児童養護施設で起きた“子供同士のトラブル” 職員は気づかず2ヶ月放置か
NEWSポストセブン
会談に臨む自民党の高市早苗総裁(時事通信フォト)
《高市早苗総裁と参政党の接近》自民党が重視すべきは本当に「岩盤保守層」か? 亡くなった“神奈川のドン”の憂い
NEWSポストセブン
知床半島でヒグマが大量出没(時事通信フォト)
《現地ルポ》知床半島でヒグマを駆除するレンジャーたちが見た「壮絶現場」 市街地各所に大量出没、1年に185頭を処分…「人間の世界がクマに制圧されかけている」
週刊ポスト
連覇を狙う大の里に黄信号か(時事通信フォト)
《大相撲ロンドン公演で大の里がピンチ?》ロンドン巡業の翌場所に東西横綱や若貴&曙が散々な成績になった“34年前の悪夢”「人気力士の疲労は相当なもの」との指摘も
週刊ポスト
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(インスタグラムより)
「バスの車体が不自然に揺れ続ける」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサー(26)が乱倫バスツアーにかけた巨額の費用「価値は十分あった」
NEWSポストセブン
イベント出演辞退を連発している米倉涼子。
《長引く捜査》「ネットドラマでさえ扱いに困る」“マトリガサ入れ報道”米倉涼子はこの先どうなる? 元東京地検公安部長が指摘する「宙ぶらりんがずっと続く可能性」
アドヴァ・ラヴィ容疑者(Instagramより)
「性的被害を告発するとの脅しも…」アメリカ美女モデル(27)がマッチングアプリで高齢男性に“ロマンス”装い窃盗、高級住宅街で10件超の被害【LA保安局が異例の投稿】
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト・目撃者提供)
《ラブホ通い詰め問題でも続投》キリッとした目元と蠱惑的な口元…卒アル写真で見えた小川晶市長の“平成の女子高生”時代、同級生が明かす「市長のルーツ」も
NEWSポストセブン
韓国の人気女性ライバー(24)が50代男性のファンから殺害される事件が起きた(Instagramより)
「車に強引に引きずり込んで…」「遺体には多数のアザと首を絞められた痕」韓国・人気女性ライバー(24)殺害、50代男性“VIPファン”による配信30分後の凶行
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《真美子さんと娘が待つスイートルームに直行》大谷翔平が試合後に見せた満面の笑み、アップ中も「スタンドに笑顔で手を振って…」本拠地で見られる“家族の絆”
NEWSポストセブン