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2020.08.05 07:00  NEWSポストセブン

西松屋はなぜコロナの勝ち組になれたか 理系人材登用が奏功

チェーンストア理論の第一人者に感銘を受ける

 じつは大村氏は小売業界では異色の経歴の持ち主である。1955年2月、兵庫県生まれ。1979年、京都大学大学院工学研究科修士課程を修了し、同年4月、研究職として鉄鋼メーカーの山陽特殊製鋼に入社した。

 西松屋の創業者は義父・茂理佳弘氏(現名誉会長)である。兵庫県姫路市の呉服店「着物の西松屋」が、別部門として1956年、お宮詣りや出産準備品を売る「赤ちゃんの西松屋」(現・西松屋チェーン)を設立したのが始まりだ。1980年代までは地元兵庫県のローカルなチェーン店に過ぎなかった。

 大村氏は義父の茂理氏から、米チェーンストア研究の第一人者・渥美俊一氏(2010年7月、83歳で死去)の著書を何冊か渡されたという。この本を読み、チェーンストアの理念に共感し、壮大なシステム産業であることに興味を持つ。そして、「本格的なチェーン店を作ってみたい」と一念発起。1985年9月、西松屋チェーンの取締役となった。

 渥美氏は全国のスーパーが加盟する日本チェーンストア協会の生みの親である。読売新聞記者時代の1962年、チェーンストアづくりの研究団体「ペガサスクラブ」を創設した。メンバーはスーパーマーケットの若手経営者13人だった。

 例えば、ダイエーの中内功氏、イトーヨーカ堂の伊藤雅俊氏、イオンの岡田卓也氏、西友の堤清二氏など。のちに巨大なスーパーチェーン網を築く巨人たちが教え子だった。大村氏や、家具チェーンで飛ぶ鳥を落とす勢いのニトリホールディングスの似鳥昭雄氏(現会長)は、「渥美学校」の第2期生である。

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