坂上の演技指導で、表情が輝いていく子供たち
寺澤徠稀
コロナ禍では、坂上が直接指導をする機会は減ってしまっているそうだが、スクール内には坂上が信頼している複数の演技指導者がいて、彼らと連携しながら子供 たちと向き合っているそうだ。
そんな坂上のレッスンを、同スクール内とは別の場所で見たことがある。『バイキング』のロケで、東日本大震災の被災地に、坂上とフジテレビの榎並大二郎アナが「お手伝い」に行く企画内。坂上は、「お手伝い」の一環として、演劇部に所属する被災地の子供たち一人一人に対し、根気よくレッスンをつけたのである。
驚いたのは、坂上が子供たちに優しく、しかも丁寧語を使っていたことだ。子供が役に入る際にも、ハッキリ大きな声で「お願いします!」と合図。子供が役に入り込んでいくと今度は「もっと」「もっと、もっと」と鼓舞しながら、真剣な眼差しで見守り続ける。果たして子供の表情がどんどん輝いていき、格段に声も出てきて、素人目にも指導前のそれより、いい演技をしているのがわかった。