トランプ氏は即座に会見してさっそくハリス批判を展開した(EPA=時事)

 新たなトランプ疑惑の真相は聞けなかったが、バイデン・ハリスキャンペーンのエンジンになるのはハリス氏のようだ。バイデン氏には、もはや彼女に匹敵する体力も知力もない。副大統領候補の決定でも、バイデン氏自身は、もともと関係の深いスーザン・ライス氏を最後まで推したと言われている。「民主党のエスタブリッシュメント(重鎮たち)がそれを許さなかった」(K氏)というのが真相だとすれば、民主党にとっても、ハリス氏は頼みの綱なのだろう。

 トランプ大統領が2度も記者会見を開いた理由はそこにある。そして同時に、トランプ陣営にとって、今後攻撃を仕掛けるべき相手は、バイデン氏よりハリス氏であることが推測できる。トランプ寄りだと言われるFOXニュースは、副大統領候補決定直後からハリス氏への批判を強め、攻撃は激しくなるばかりである。

 ハリス氏は、民主党予備選のテレビ討論では、有力候補だったバイデン氏に矛先を向け、人種差別者呼ばわりまでした。それが突然、蜜月に変わったのである。すでに二人の電話での会話とされる録音が暴露され、そこでは恋人同士のような親しい言葉が交わされていた。さっそくトランプ氏は、「あんなに対立していた二人が急に親しくなるものかね」と皮肉っている。

 アメリカの大統領選挙は仁義なき戦いである。何がいつ飛び出して、情勢が一転するかわからない。一寸先は闇である。ハリス氏とトランプ氏の壮絶なスキャンダルの暴き合いが始まった、と見るべきかもしれない。

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