コミックは15冊ずつ、美麗加工された3つの専用ボックスに入って届く。ボックスからコミックを取り出せば、箱の中に描かれたイラストも楽しめる仕様になっている。徳山さんが語る。
「『ドラえもん』は20数年にわたって描かれた作品ですが、だいたい3つぐらいの時期に分けると、のび太の成長ぶりがよくわかるんです。最初はドラえもんに甘えてばかりだったぐうたらのび太が、1ボックスの終わりくらいでだんだん自分でも物を考えるようになってくる。2ボックスめになると、ライバルの出来杉くんが出てきたりして世界が深まってくる。3ボックスめになると、ドラえもんに助けられるだけでなくて、自力で頑張るお話が出てくる。そんなふうに実はのび太の人生が描かれているのが『ドラえもん』なのだと全45巻を読むことでわかる。そういう意味でも3つのボックスに分けたことに非常に意味があって、読みやすいものになったと思っています」
今回の愛蔵版は、ここでしか手に入らない別巻3冊、掲載当時のカラーイラストを厳選収録した史上初の画集『ドラ絵もん』、ひみつ道具やキャラクターから登場巻を引ける索引巻『引くえもん』、累計62万部突破の『ドラえもん』0巻の豪華装丁版のほか、超大型タイムふろしき、フィギュアといった豪華な特典も話題を呼んでいる。
予約申し込みの締切は8月31日まで。12月1日お届け分限定1万セットを超えた分は、翌年以降のお届けとなる。
■撮影/黒石あみ