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日大ラグビー部暴行問題、元アメフト部コーチ・井上奨氏の見解

2018年、会見に臨む井上氏(時事通信フォト)

 兵庫県尼崎市の建設会社に、筋骨隆々で眼鏡姿が特徴的なその男性はいた。

「僕が話せるような立場じゃないんですけど。酷い事件だな、と……」

 そう語るのは、日本大学アメフト部の元コーチ・井上奨氏(31)。2018年の「危険タックル」問題をめぐり傷害容疑で告訴され(その後不起訴処分)、大学を懲戒解雇された彼が語る「酷い事件」とは、このほど発覚した日大ラグビー部の元ヘッドコーチA氏(44)による部員への暴行問題だ。

 未成年部員への飲酒強要や、部員の頭に爪楊枝を刺すなどの暴行が問題視されたA氏について、今年2月、複数部員が大学側に訴え、部内の調査で事実と認定。飲酒強要が外部に明るみに出た5月には、部員に対して〈チクったやつ殺してー〉〈家族全員にシャブ打って人生狂わせたいわ〉などとLINEを送っていたことも明らかになった。

 アメフト部の危険タックル問題を受けて、日大は「学生ファースト」に立ち返った競技部改革を提唱していただけに、大学の自浄作用を疑う声も噴出している。

 井上氏は危険タックル問題で、部員に「(相手を)潰してこい」と指示した張本人。その井上氏は、ラグビー部内の暴行問題をどう受け止めたのか。

「なんでもやりすぎたらアカンです。とくに体罰は絶対にダメ。外から見ていると分からないことばかりですが、学生から声が上がったというのは、相当な恐怖や不満があったのだと思います」

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