芸能

観月ありさ、和服姿のタブー破ったときの「爆発力」がすごい

和服姿が注目の観月ありさ

 コロナ禍の影響で、春ドラマや夏ドラマ、そしてスペシャルドラマが五月雨式に放送されているこの夏。注目を集めているのが、女優たちの和服姿だ。ひときわ存在感を見せる女優の和服姿と、その効果について注目してみたい。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 この夏は、『半沢直樹』で、いつもの和服をスーツに着替えた歌舞伎役者たちの敵役ぶりが話題だが、一方で華やかな和服で強烈な存在感を示す女優たちが出てきた。

 ひとりは先日放送されたテレビ朝日『ドラマスペシャル 嫉妬』の国仲涼子。物語は、地味な夫(原田泰造)がある日突然、銀座のクラブママ・文奈(国仲)と心中を図り、ママだけが助かったと知った妻・姿津花(檀れい)が、ホステスとして文奈の店に入り、夫の死の真相を探るというもの。にこりともしないふたりの女の会話はすごい。

 ママらしくきりっとした紫の着物の文奈が「人は誰でも他の人に失敗してもらいたいものよ」「人がどん底に墜ちていく話が好き」「今のあなたに嫉妬している」と言えば、眉毛を釣り上げた姿津花(このときは洋服姿)が、好きな男を奪った女を「殺したいです」ときっぱり。ひええ。ですます調がかえって怖い。そんな中でもふふっと余裕を見せている文奈。国仲といえば、『ちゅらさん』の可愛らしいヒロインや『大岡越前』の大岡忠相(東山紀之)の聡明な妻のイメージが強かったが、ここへきて檀れいの殺気を跳ね返すとは、なかなかである。

 一方、ドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ)には、観月ありさが和服で登場している。観月は、老舗和菓子屋の跡取り・高月椿(横浜流星)の母・今日子だ。夫の死後、店を率いてきた今日子は「使用人はお下がりなさい」「撤回しなさい」と口を開けば命令形。ところが椿が資金援助をしてくれた名家の娘との結婚式の最中、突然、和菓子職人の七桜(なお・浜辺美波)との結婚を宣言し、白無垢の花嫁と親類縁者の目の前で彼女にキス! 黒留袖の今日子さん、その場で大暴れしないのはさすがだったが、別室では椿にビンタをくらわす。

 24時間、今日子さんの監視下にあったら、七桜は命がいくつあっても足りない気が…。案の定、七桜は今日子に「疫病神!」と花瓶の水を浴びせられ、池に突き落とされる。今日子の着物の柄の菊の細い花びらが、蜘蛛の巣に見えてきた。妖気!?

関連記事

トピックス

(時事通信フォト)
《佳子さま盗撮騒動その後》宮内庁は「現時点で対応は考えておりません」…打つ手なし状態、カレンダー発売にも見える佳子さまの“絶大な人気ぶり”
NEWSポストセブン
2025年7月場所
名古屋場所「溜席の着物美人」がピンクワンピースで登場 「暑いですから…」「新会場はクーラーがよく効いている」 千秋楽は「ブルーの着物で観戦予定」と明かす
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
【衝撃の証拠写真】「DVを受けて体じゅうにアザ」「首に赤い締め跡」岡崎彩咲陽さんが白井秀征被告から受けていた“執拗な暴力”、「警察に殺されたも同然」と署名活動も《川崎・ストーカー殺人事件》
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《“ドバイ案件”疑惑のウクライナ美女》参加モデルがメディアに証言した“衝撃のパーティー内容”「頭皮を剥がされた」「パスポートを奪われ逃げ場がなく」
NEWSポストセブン
今はデジタルで描く漫画家も多くなった(イメージ)
《漫画家・三田紀房の告白》「カネが欲しい! だから僕は漫画を描いた」父親の借金1億円、来る日も来る日も借金を返すだけの地獄の先に掴んだもの
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
【伊東市・田久保市長が学歴詐称疑惑に “抗戦のかまえ” 】〈お遊びで卒業証書を作ってやった〉新たな告発を受け「除籍に関する事項を正式に調べる」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
《不動産投資会社レーサム元会長・注目の裁判始まる》違法薬物使用は「大きなストレスで…」と反省も女性に対する不同意性交致傷容疑は「やっていない」
NEWSポストセブン
女優・福田沙紀さんにデビューから現在のワークスタイルについてインタビュー
《いじめっ子役演じてブログに“私”を責める書き込み》女優・福田沙紀が明かしたトラウマ、誹謗中傷に強がった過去も「16歳の私は受け止められなかった」
NEWSポストセブン
13日目に会場を訪れた大村さん
名古屋場所の溜席に93歳、大村崑さんが再び 大の里の苦戦に「気の毒なのは懸賞金の数」と目の前の光景を語る 土俵下まで突き飛ばされた新横綱がすぐ側に迫る一幕も
NEWSポストセブン
学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(右・時事通信フォト)
「言いふらしている方は1人、見当がついています」田久保真紀氏が語った証書問題「チラ見せとは思わない」 再選挙にも意欲《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
「結婚前から領収書に同じマンション名が…」「今でいう匂わせ」参政党・さや氏と年上音楽家夫の“蜜月”と “熱烈プロデュース”《地元ライブハウス関係者が証言》
NEWSポストセブン
かりゆしウェアをお召しになる愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《那須ご静養で再び》愛子さま、ブルーのかりゆしワンピースで見せた透明感 沖縄でお召しになった時との共通点 
NEWSポストセブン