「祟る木」と恐れられるホオノキ(山梨県)
「甲州市の某神社に生息する神木のホオノキは、JR中央線にせり出して危険なのに、誰も手をつけられない。伐採はおろか、枝払いや葉に触れただけで命の危険があるからです。その祟りは強烈で、これまで数十人もの死者を出しており、数例は新聞でも報道されています。JRですら、線路上に鉄骨の屋根(2億円かかったとか)をかけることしかできないのです」
JRではいまでも月に一度御神酒を供えているとか。子供たちはいまも、むやみにホオノキに近づかないよう教育されているという。
第六天の森跡の切り株(東京都)
世田谷区の砧公園と東名高速の間を走る直線道路に、1か所だけ鋭くカーブする場所がある。ガードレールが取り囲むこの地に、かつて魔王と呼ばれた第六天を祀った「第六天の森」があり、ご神木の切り株が残っている。
「江戸時代に開発工事を行ったところ、事故やけがが多発して工事は中止に。1964年の東京オリンピックに伴う区画整理の際でも、やはり第六天様の祟りを恐れ、このような道路になったそうです」
現在ご神体は岡本八幡神社に遷されている。
シガイの森株(滋賀県)
正式名称の「新開の森」から「シガイ」と呼ばれる心霊スポット。
「伝承によれば、織田信長の手によって安土城の女中たちが処刑された森なのだといわれています。そのため『十数人の女性の霊がしばしば目撃され、森の木を伐れば祟りがある』とも噂されていますが、実際は、近くの今宮天満宮の敷地だったために禁足地扱いされた、というのが真相のようです」
物騒な名前が怖さを助長させる。
◆写真/吉田悠軌
※女性セブン2020年9月3日号