「除菌トンネル」のミストを浴びる

「消毒、検温、マスク着用を徹底して、安心してお客様に来ていただきたい。少なくとも自分たちのグループ店は、最善を尽くしていると胸を張って言えます。ホストはウイルスではなく、夢を与える仕事なんだと周囲に示し続けたい」とまっすぐな瞳で語ってくれた。

 今や日本全国、あらゆる集団や場所でクラスターが発生している。前出の望月ママは、「可能な限りの情報収集と感染対策を心がけている今、闘うべきはコロナよりも無知と偏見、そして不景気だと思います」と強く語っていた。

 感染防止に努めながら、経済を回していく。ウィズコロナの時代に見習うべきは、再び活気のある日常を取り戻そうと奮闘する“夜の蝶”たちの強い覚悟なのかも知れない。

●取材・文/赤谷まりえ 撮影/本誌・小倉雄一郎、内海裕之

※週刊ポスト2020年9月11日号

『ル・ジャルダン』の望月明美ママ

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