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SNSでバズり飯 共通項は「私でも作れる」「一口でウマい」

超シンプルなレシピだが実はフレンチのプロの技(イナダシュンスケさんのTwitterより)

 SNSでは今、“新時代の家庭料理”のレシピが次々と投稿されている。栄養士やプロの料理人など、もともと料理を生業にしている人たちが発信するレシピが、多くの「いいね!」を獲得している。

 8月22日にツイッターを賑わせたのが、料理人で飲食店プロデューサーのイナダシュンスケさんが投稿した「30分チキン」だ。塩こしょうした鶏胸肉をごく弱火で30分かけて焼くと、外はパリパリ、中はしっとりの絶品ローストチキンが出来上がる、というもの。通常、鶏肉は焼くと70~75%ほど縮むが、弱火でじっくりと火を通すことで水分の蒸発を防ぎ、その分の旨みやジューシーさが保たれる。

「実は、私がこの手法を考えたわけではありません。フランス料理のプロなら誰でも知っているやり方を凝縮、簡略化して投稿したんです。普段は使わない『絶対』『一番』などの強い言葉を使って、ネーミングもキャッチーさを意識して、“バズるレシピごっこ”のつもりが、本当にバズってしまった」(イナダさん・以下同)

 イナダさんは今回の経験を通して、SNSで話題となる“バズり飯”の共通項を再確認したという。

「まず“これなら私でも作れそう”と思えること。フランス料理の本来の手法では、火加減などが難しく奥深い。でも、“30分弱火で焼くだけ”なら、だれでもできます。ひと口食べて“うわっ、ウマい!”と感じられたり、“ただの鶏胸肉がこんなふうになるんだ”という驚きも必要です」

 さまざまな分野で活躍する人物を紹介する番組『セブンルール』(6月30日放送、フジテレビ系)に出演して注目されているぐっち夫婦は、栄養士の資格を持ち、食品関係の会社で10年働いた妻のSHINOさんと、料理家の夫Tatsuyaさんの夫婦。ツイッターだけでなく、YouTubeやブログでも、温和な笑顔とともに多彩なレシピを紹介している。

 そんな仲よし夫婦が8月にインスタグラムにアップしたのが、「もやしキュウリとたこのキムチナムル」。夏バテの時期にぴったりの栄養食だ。ぐっち夫婦が力を入れるのは「見た目」と「栄養バランス」。

「一品の料理に使う“色の数”を増やせば、自然と栄養バランスが整います。肉や魚だけでなく、パプリカの黄や赤、ピーマンやレタスの緑などを加えると、食卓が華やかになるし健康にもいい。おいしそうに見えて、ちゃんとバランスのいいレシピになるように心がけています」(SHINOさん・以下同)

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