国語や算数などの教科から日記などまで、さまざまなものが
1枚めくると、大きく「なつやすみのよいこの一にち」と題した見開きページ。「あさは□じごろおきます。」「よくおて□□いをします。」「よるは□□くねます。」と空欄を埋めながら、夏休みの過ごし方の指針を自分で定めるところから始まる(回答例:6じごろおきます/おてつだいをします/はやくねます)。
前半には、1日ごとに勉強・手伝い・早寝早起きを達成するごとにその日付を塗りつぶすページや毎日の天気を記録するページがあり、後半には平仮名や国語の練習、算数などの学習のパートが設けられている。赤ペンで○がつけられているが、学校の先生によるものだろう。
前半にある「わたしのおうち」というページは、家の人の名前や人数構成、どんな仕事をしているか書き込むようになっている。
「このごろ おうちの ひとが、どんな おしごとをしていますか。あなたのほかに、ふたりの ひとを えらんで かいてみましょう。」という問いにこの女の子は、
おかあさん:せんたく。くさとり
おばあちゃん:にわとりのせわ
わたし:どまはき
と家での役割を書き入れている。
当時の学習帳を保存している人は多くはない。1960年代研究サイト「60年代 懐かしの宝箱」を運営する富澤瑞夫氏は、自身の夏休み学習帳を現在も所有している稀有な1人だ。その貴重な資料を拝借した。