中学卒業と同時に上京し、スカウトされて芸能界入りした。2002年にモデルとしてデビューを果たし、翌年に女優デビュー。2006年に日本やカナダなど5か国合作の映画『シルク』(2008年日本公開)の日本人ヒロインに抜擢され、その後は『相棒』シリーズ、『テセウスの船』(TBS系、2020年)など数々の人気ドラマに出演した。
売れっ子女優になっても故郷愛を忘れなかった芦名さんに衝撃を与えたのが、2011年の東日本大震災だ。被災した家族や故郷の人々を支援するため、忙しい日々の合間を縫っては被災地を訪れていた。故郷に帰る際、特に楽しみにしていたのが、仲のよい兄との触れ合いだ。
「子供の頃から自然が大好きな子で、帰省するたびにお兄さんと釣りに行っていました。地元の白河ラーメンが大好きで、ラーメン店で働いていたお兄さんが実家で振る舞う手打ち麺を食べることをいつも楽しみにしていましたね。実家に戻ったら、息抜きにお母さんとパチンコに行くことも多かったようです」(前出・近隣住民)
雑誌のインタビューでもたびたび兄の話を出すほどきょうだい愛が強かった。亡くなる直前の8月にも、彼女は兄と一緒に地元のラーメン店を訪問していたという。
「デビュー前からひいきにしてもらっていて、実家に戻られた際は決まって食べに来てくれました。8月にお兄さんと来たときもいつもと変わらず、おいしそうに700円の中華そばを食べていました。お兄さんとはとても仲よしで、いつもラーメンを食べながらにこやかに談笑していました」(地元ラーメン店女将)
その最愛の兄が、妹の遺体の第一発見者となった。
※女性セブン2020年10月8日号