皇室御用達ブランドもマスクで勝負
数が満たされれば、毎日使うマスクをおしゃれに着けたいと思う消費者が増えるのが自然の流れだ。アパレル各社もファッション性の高いマスクを投入した。
三陽商会は洋服とのコーディネートを楽しめるチェック柄やストライプ柄など16種類を揃え、気分や季節に合わせて選べるようにした。洗って繰り返し使える。自社サイトで限定販売し、価格は1枚900円(税別)。第1弾は1時間で完売するほどの人気だったという。
伊藤忠商事の子会社になったレリアンのマスク(同社HPより)
かつて紀子さま御用達ブランドだったレリアンは1枚2640円、1980円などの、日本製の洗えるマスクで勝負する。
レリアンといえばレナウンの子会社だったが、2009年末、伊藤忠商事に売却された。伊藤忠の岡藤正広会長CEOは『文藝春秋』(2020年10月号)のインタビューで、レリアンのマスクについて、こう語っている。
〈マスクも日本製は品質が素晴らしい。子会社のレリアンのマスクを見せてもらったのですが、着け心地が良いうえにものすごくオシャレ。コロナを機に、世界中で、上質で清潔なメイド・イン・ジャパンが再評価されています〉
ちなみに、筆者が通う鍼灸院の40歳代の女性鍼灸師にもレリアンのマスク(2640円、写真)の着け心地を聞いてみたところ、「デザインがかわいい。作りがしっかりしていて、洗っても型崩れしないし、耳ひもも調節できるので負担が少ない。息がしやすい」と好評だった。
「チュールレースを使っているので下着っぽい感じがする。地下鉄の車内などで着けていると一瞬、男性の視線が止まる感じがして存在感があり過ぎ(笑)」とも。レリアンは大手百貨店に店舗があるし、ネット通販で購入も可能だ。一部商品はSOLD OUTしたが、再入荷している。