芸能

高田文夫氏 名作ドラマで師弟関係だった荒川良々に感服

過去に共演した荒川良々を見て…

過去に共演した荒川良々を見て…

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、最近見たもの、会った人などからロッチ中岡の秘密、講談を演じた荒川良々などについてお届けする。

 * * *
「Go Toトラベル」から「Go Toトラブル」そして「Go Toイート」。世の中“Go To”だらけだけど大丈夫なのかと思って野球をテレビで見ていたら、巨人の投手の背中に「GO TO」の文字。なんだ、なんだ“Go Toジャイアンツ”もキャンペーン中なのかと思ってよく見たら、“GO TO”ではなく逆の“TO GO”。どうやら戸郷という選手らしい。まぎらわしい。そこで最近見たもの、会った人。

 まずは片方の頭モジャモジャが子供達に人気の中岡(イッテQ)とコカドの「ロッチ」。中岡とはよく神宮球場で会う。ヤクルトファンの出川哲朗が私をみつけると、中岡を連れてやたらすっとんで来てあいさつするのだ。先日、局で会ったら「言いにくいんですけど……実は僕、阪神ファンなんです」「いつも出川と神宮にいるじゃん」「そうなんです。出川さんにはこの話、内緒でひとつ」。アハハ関西出身のロッチ、「二人共、ガラの悪い所なんですよ。路上で靴の片方だけ売ってたり、“賞味期限の切れたて”って書いてあるパンを売ってたり」。さすが笑いの本場。大傑作コント「試着室」は伊達じゃない。

 宮藤官九郎が「本多劇場物語」を書きおろし、それを神田伯山が指導してなんとあの荒川良々が講談として演じるときいて26日、WOWOWで見たが大変結構な出来。よく役者達が分かった風な事ぬかして落語をやる事があるが、あれは役を演じててクサくなってイヤだ。野暮ってもんだ。軽みがない。その点、荒川良々は達者。会話主体の「落語」ではなく「地噺」ともいえる「講談」をセレクトしたクドカンの絶妙な味付け。本多劇場を創設した本多一夫の人生を、名作「中村仲蔵」をベースにアレンジ。釈台を叩くポポン、ポンも心地よい。

関連キーワード

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン