娘には、父の弱音を吐いてみる

 思春期の娘に対する話の呼び水は、「自分に起こった出来事を話す」「相談する」がおすすめ。

「今度の母さんの誕生日だけど、どのお店を予約したらいいかな」とか「リモートミーティングには、どのアプリがいいだろう」とか、料理をするお父さんなら「カレーの味、見てくれない?」なんて相談しつつ、ちょっと頼りにするのがいいそうだ。

「脳は、インタラクティブ(相互作用)で活性化する。すなわち、自分がすることに、相手が反応することを欲しています。人は、頼りにされてアドバイスし、そのアドバイスをありがたがってくれた相手に情が湧くものなんです」

 自分のことを話すなら、本当に何でもないことでいい。

「お昼に麻婆豆腐食べたら、辛くてまだ舌がしびれてる」とか、「このCMの曲、若いときに流行ったんだよ」とか、そのとき頭に浮かんだことを言えばいいのである。オチなんか要らない。オチてしまったら、自己完結して、「へぇ」と言われておしまいである。宙に浮いてしまう話だからこそ、相手のことばを誘発するのだ。

「話の呼び水が下手くそなお父さんに、とっておきの奥義を一つ教えましょうか。それが、自分に起こった“とほほな出来事”を話す、つまり、弱音を吐くことです」

 タクシーが道を間違えてぐるぐる回ったとか、電車でおばあさんに席を譲ったら、逆に睨まれたとか、日常の小さな不幸は、いい話の呼び水になる。5W1Hと説教だけのお父さんよりも、娘はずっと親近感を感じるはずだ。お父さんにとっても、話の呼び水になると思えば、ちょっとした日常の不幸もいいネタだ。

「娘の人生に、お父さんの役割は、とてもとても重要です。父と娘のコミュニケーションは、娘の幸せに大きく関わっています。娘が大人になるのは、案外あっという間。お父さんたち、どうか、子育てを楽しんでください」

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