芸能

浅野温子、30年ぶり角川春樹作品で「お互いとし取ったね」

トレンディードラマのヒロイン

トレンディードラマのヒロインが角川組に30年ぶりに参加

『抱きしめたい!』、『101回目のプロポーズ』ほかトレンディードラマで一世を風靡した“トレンディー女優”がスクリーンに戻ってきた──。角川春樹が“生涯最後”の映画監督作品をしてメガホンを取った映画『みをつくし料理帖』で、4年ぶりに映画出演する浅野温子(59才)。彼女は原作のファンでもあるという。

 同作は江戸・神田の蕎麦処『つる家』で女ながらに料理人として働く澪(松本穂香)が艱難辛苦を乗り越えながら、天性の料理の才で運命を切り拓いていく物語。劇中では澪が暮らす長屋の隣人で『つる家』の手伝いもしている、おりょうを演じる。

「おりょうは長屋代表として澪ちゃんをきちんと迎えて、長屋の人と人、『つる家』と食べに来てくださる人をつなげて温かい雰囲気を出せたらいいなと原作ファンとしては思っていたんですけれども、現場へ入って監督にすべて壊されました! 澪ちゃんが幸せになれるように彼女が料理を作れる場所を盛り上げていく存在でありたいと考えていたものの、『つる家』ではどちらかというとお客さんとのバトルになりまして(苦笑)。

 常連客の清右衛門(藤井隆)とのかけあいは脚本が切れても監督からカットがかからずアドリブ合戦になっていて、最後はほとんどでたらめ。“誰か、監督を止めろぉ”と心の中で叫んでいました(笑い)。あまりにはっちゃけているのでおりょうが作品を壊していると言われたらどうしようかと心配で、私は番宣を控えた方がいいのではとひやひやしています」(浅野・以下同)

 角川春樹がメガホンを取った同作には、薬師丸ひろ子、渡辺典子、石坂浩二、榎木孝明、鹿賀丈史ら角川映画の常連だった豪華メンバーが集結。『スローなブギにしてくれ』(1981年)で主演デビューをした浅野は、『天と地と』(1990年)以来30年ぶりの角川組参加となった。

「最後にご一緒できて光栄ですが、監督とは“お互いとし取ったね”という感じですよね(笑い)。角川監督と聞いて思い浮かぶのはとにかく怖かったということです。今回の現場では菩薩のように穏やかでしたが、監督デビュー作となった『汚れた英雄』(1982年)のときなどは怒鳴りまくっていて、あまりの厳しさに鬼が来たかと思うくらい。

 だから『みをつくし料理帖』の最終日に私が考えてきた演技プランにNGを出されまくりながらも“温子はちゃんと考えてくるね”なんてほめてもらっても、最後の最後まで怖いなと油断できなくて」

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《自宅でしっぽりオフシーズン》大谷翔平と真美子さんが愛する“ケータリング寿司” 世界的シェフに見出す理想の夫婦像
NEWSポストセブン
裁判所に移されたボニー(時事通信フォト)
《裁判所で不敵な笑みを浮かべて…》性的コンテンツ撮影の疑いで拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26)が“国外追放”寸前の状態に
NEWSポストセブン
山上徹也被告が法廷で語った“複雑な心境”とは
「迷惑になるので…」山上徹也被告が事件の直前「自民党と維新の議員」に期日前投票していた理由…語られた安倍元首相への“複雑な感情”【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカの人気女優ジェナ・オルテガ(23)(時事通信フォト)
「幼い頃の自分が汚された画像が…」「勝手に広告として使われた」 米・人気女優が被害に遭った“ディープフェイク騒動”《「AIやで、きもすぎ」あいみょんも被害に苦言》
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(時事通信フォト)
《潤滑ジェルや避妊具が押収されて…》バリ島で現地警察に拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26) 撮影スタジオでは19歳の若者らも一緒だった
NEWSポストセブン
山上徹也被告が語った「安倍首相への思い」とは
「深く考えないようにしていた」山上徹也被告が「安倍元首相を支持」していた理由…法廷で語られた「政治スタンスと本音」【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
不同意性交と住居侵入の疑いでカンボジア国籍の土木作業員、パット・トラ容疑者(24)が逮捕された(写真はサンプルです)
《クローゼットに潜んで面識ない50代女性に…》不同意性交で逮捕されたカンボジア人の同僚が語る「7人で暮らしていたけど彼だけ彼女がいなかった」【東京・あきる野】
NEWSポストセブン
TikTokをはじめとしたSNSで生まれた「横揺れダンス」が流行中(TikTokより/右の写真はサンプルです)
「『外でやるな』と怒ったらマンションでドタバタ…」“横揺れダンス”ブームに小学校教員と保護者が本音《ピチピチパンツで飛び跳ねる》
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
公設秘書給与ピンハネ疑惑の維新・遠藤敬首相補佐官に“新たな疑惑” 秘書の実家の飲食店で「政治資金会食」、高額な上納寄附の“ご褒美”か
週刊ポスト
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
村上迦楼羅容疑者(27)のルーツは地元の不良グループだった(読者提供/本人SNS)
《型落ちレクサスと中古ブランドを自慢》トクリュウ指示役・村上迦楼羅(かるら)容疑者の悪事のルーツは「改造バイクに万引き、未成年飲酒…十数人の不良グループ」
NEWSポストセブン