【疑問3】乗用車のスピードメーターが法定最高速度以上なのはなぜ?
【答え】どんな道路状況でも最高速度100kmを出せるようにするため
現在、一般道の法定最高速度は時速60km、高速道路は時速100km。しかし、車のスピードメーターの上限は国産車で時速180km、輸入車となると時速300kmなど、「なんのために?」感が強い。
「端的に言うと“あらゆる場所、道路状況で時速100kmを出せるようにするため”です。1970年代半ばに、国産車のスピードメーターは普通車が時速180km(軽自動車は高速安定性を考慮し時速140kmまで)と制定されました。これは高速道路で6%勾配(最大勾配)を走行した場合を平坦な道での走行性能に換算すると時速180kmになることが根拠になっています。
また、勾配だけでなく、向かい風や落石、あるいは自然災害発生時に事故などに巻き込まれないよう、素早く危険回避できるための設定でもあります」(日本自動車工業会広報室)
※女性セブン2020年10月22日号