芸能

新川優愛「疲れた時は夫に背中をバーンと叩いてもらうんです」

新川優愛が振り返る「家族の味」

新川優愛が振り返る「家族の味」

 女優・モデルとして幅広く活躍する新川優愛。10月17日スタートの『さくらの親子丼』(東海テレビ・フジテレビ系)では新米弁護士の雪乃を演じる。虐待や育児放棄などで傷ついた子供たちが一時的に身を寄せる民間の子供シェルターを舞台に雪乃やスタッフのさくら(真矢ミキ)が子供たちと正面から向き合う。

 多感な年頃に悩んだ自身の経験を振り返り、子供たちの繊細な心に寄り添いたいと語る。物語では親子丼を通じて子供たちに愛を伝えるが、新川にも心に沁みた家族の味があるという。

「同じく、親子丼なんです。実家では祖父母と暮らし、親子丼はじいちゃん担当。私は甘党なので卵をうんと甘くしてくれて、あったかいごはんにのせて『まずは優愛だ』と出してくれて本当においしかった。ばあちゃんのおみそ汁も大好き。自分でも作りたくて材料や作り方を教えてもらったけど、どうしても近付けなくて(苦笑)。

 でもいつか母親になったらこれがママの味になるんだと思い、今はばあちゃんが込めてくれた愛情を感じながら温かな気持ちで作っています」

 大丈夫、あんたたちはひとりじゃない──。劇中ではそんな言葉で絶望した子供たちをそっと包み込む。

「私も精神的に余裕がなくなった時に自分に『大丈夫だよ』と言うと、前向きな気持ちになれます。疲れた時は夫に背中をバーンと強く叩いてもらうんです。澱んだものが外へ“出る”気がして、寝る前に2人でやったりします。作品を観て、つらい想いを抱える人にちょっとでも気持ちが楽になったと感じてもらえたら嬉しいです。雪乃は見守る立場ですがまだまだ未熟で、さくらさんたちからの愛のある言葉にたくさん励まされてもいます」

 子供に寄り添いながら雪乃も周囲の大人に見守られている。役を通じて自身も成長していきたいと誓った。

【プロフィール】
新川優愛(しんかわ・ゆあ)/1993年12月28日生まれ、埼玉県出身。小6から劇団東俳に所属し、『Seventeen』や『non-no』の専属モデルとして活躍。女優としても、多くのドラマ・映画・CMなどに出演。最近では、4月ドラマ『ギルティ~この恋は罪ですか?~』(読売テレビ・日本テレビ系)が話題に。10月17日スタートのオトナの土ドラ『さくらの親子丼(東海テレビ・フジテレビ系)』で新米弁護士・宮部雪乃役を演じる。2021年公開予定の映画『老後の資金がありません!』にも出演。

◆撮影/本誌・藤岡雅樹 取材・文/渡部美也

※週刊ポスト2020年10月30日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン