「芸人の中には、一芸に秀でている人と、複数のことを器用にこなせる人がいますが、福田さんは後者のタイプです。3時のヒロインでネタ作りを担当する一方、つぼみ大革命の楽曲の作詞やライブの演出なども手がけています。
さらに、福田さんは、ダンスや海外ドラマの吹き替えのものまねを得意としていて、演技力も抜群です。8月29日に放送された『ただ今、コント中。』(フジテレビ)というコント番組では、サンドウィッチマン、かまいたち、バイきんぐといった人気芸人と肩を並べて、コントの中でさまざまな役柄を演じていました」
お笑い出身の役者といえば女優の泉ピン子が有名だが、他にもタレントの清水ミチコやお笑い芸人の友近の活躍も知られている。まさに複数の仕事を器用にこなすタイプの彼女たちは、お笑いの世界からテレビドラマや映画へと進出して才能を発揮してきた。では、福田は役者としてどんな活躍が期待できるだろうか。ラリー遠田氏が続ける。
「コント役者としての福田さんの強みは、ボケ役もツッコミ役も普通の人の役も、どれをやっても違和感がないということです。いい意味でキャラクターが薄いからこそ、幅広い役柄を演じられるのです。
アンジャッシュの児嶋一哉さん、ネプチューンの原田泰造さんなど、役者として大成する芸人の共通点は、演技力が高い上に、どんな物語にも違和感なく馴染む薄味のキャラクターを持っていることです。福田さんもそのタイプなので、これから役者としてどんどん活躍の場を広げていくのではないかと思います」
抜群の演技力と“薄味のキャラクター”を併せ持つ福田は、役者としてもさまざまな役柄を違和感なく演じることができそうだ。今後はテレビドラマや映画などで目にする機会も増えていくのではないだろうか。
◆取材・文/細田成嗣(HEW)