「私が何でもアンナにおんぶに抱っこだったので、アンナは大変だったと思います。アンナは顔は女っぽいけど、夫が亡くなってから性格は男になっちゃったんです。自分がしっかりしなきゃっていう思いが強いんでしょうね。
最近は“ひとりでなんでもできるように”というアンナの思いから、『自分でやってみて』とか『洗濯物の干し方が違う』ってたくさんアドバイスをもらっています。あはははは」
お茶目に笑うクラウディアさん。
辰夫さんの死後も孫の百々果ちゃんを含む女3人で一緒に住んでいたため、メールやインターネットを自ら操作するのは苦手で、アンナに教えてもらったこともあるが「使い方が難しいのよ」とこぼす。
「私は寂しいところが嫌いだから、人が多いところで生活するのが好きなんです。まずはメールとLINEを覚えて、ヘアサロンも自分で予約できるようにならなくちゃ。主人が聞いたら、『お前、できるのか? 大丈夫か?』って心配するでしょうね。どうしてもわからなかったら、アンナにまたアドバイスもらっちゃうかも! 私のこれからの人生、どうなるのかしら」
新たな一歩を踏み出すクラウディアさんには、アンナが「未亡人連合軍」と呼ぶ仲よしの友人たちがいる。この先も力強い存在となることだろう。
「これからの人生は、大好きな喫茶店めぐりをして、お友達といっぱいおしゃべりをしたい。こういうドキドキを最近味わっていなかったので、半分不安ですが、半分は楽しみです。うふふふふ」
夫がいなくなってからも、女はいつでも新しい人生を歩み出せる。
健康や金銭面のことなど不安になることも多いが、「楽しもう」という気持ちさえあれば、“おひとりさま”でも大丈夫なのだ。
※女性セブン2020年11月5・12日号