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梅宮クラウディア 夫の死で踏み出す「ひとり」への一歩

「アンナに、ママはラッキーだといつも言われる」と笑うクラウディアさん(撮影/You Ishii)

 娘と孫の2人の協力を仰ぎながら、新たな生き方に挑戦しようとする女性がいる──。

「結婚してから52年間ずっと主人と一緒で、その後は娘たちと一緒だったからひとりで何かをするのはちょっとした冒険で、もうドキドキしちゃっています」

 そう語るのは、梅宮クラウディアさん(76才)。2019年12月に他界した梅宮辰夫さん(享年81)の妻で、梅宮アンナ(48才)の母である。

 父親の仕事の都合で7才のときに渡日したクラウディアさんは、20才前後の頃、知人の紹介で辰夫さんと出会った。その瞬間、辰夫さんはクラウディアさんにひと目ぼれし、後に「何もしなくていいから、床の間に飾りたい」とプロポーズして結婚した。

 晩年は、がんが体中に転移して壮絶な闘病生活を送っていた辰夫さんについて、クラウディアさんはこう話す。

「お弁当作りからアンナの学校の行事参加まで、本当に何もかもやってくれる人で、こんなにいい人が世の中にいるのかしらって思うくらい家族に愛情を注いでくれました。本当に幸せな結婚生活だったなって、主人が亡くなって改めて感じる日々です」(クラウディアさん・以下同)

 父として夫として、スーパーマンだった辰夫さんの死は、残された妻と娘の生活と関係を変える。

 すべて辰夫さん名義だった梅宮家の資産を、娘のアンナは四方八方を駆けずり回って整理した。一方、日本語が完璧ではないクラウディアさんは、相続の手続きや問題については信頼する娘に頼りきりだった。

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