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巨人4連敗の悲劇を生んだ原監督の“王者の戦い方”

 全試合DH制採用も、巨人は1、2戦の亀井、3、4戦のウィーラーと先発指名打者が無安打に終わった。ソフトバンクは4試合ともデスパイネに任せ、打率は1割5分4厘に終わったが、第2戦は6打点と大活躍。今シリーズの最多打点王だった。

「もし野村克也氏や落合博満氏が今年の巨人を率いていたら、4連敗はなかったでしょう。あらゆる手を使って、相手を揺さぶり、少なくとも惨敗はしなかったのではないか。今年、原監督はV9の川上哲治監督を抜いて、勝利数で球団史上歴代1位になった。選手の操縦術は見事ですし、原監督でなければ昨年、今年とセ・リーグ2連覇はできなかったでしょう。しかし、相手と力量の差が明らかな短期決戦での戦い方は、名将と呼べるものではなかった。アンチが原監督を名将と認めない理由を作ってしまったのではないでしょうか」

 正々堂々と戦うだけがスポーツではない。生前、野村氏が唱えていた“弱者の兵法”こそ、日本シリーズの巨人に必要だったかもしれない。

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