角居調教師とキセキ(ジャパンカップのパドック)

角居調教師とキセキ(ジャパンカップのパドック)

 今回も逃げる形になると思います。

 前走ジャパンカップでは、競りかけられたためにオーバーペースになってしまいましたが、長い直線の東京競馬場でも踏ん張ってくれました。今回も強いGⅠ馬が何頭も出走してきますが、コーナーが6回ある中山競馬場は単純な力勝負にはなりません。浜中騎手も3回目でこの馬の癖を把握してくれています。先に行ける有利さを生かしてほしいですね。オーナーからは私と一緒に引退、と聞いているのでここが最後のレースになるかもしれません。持てる力を出し切ってくれるよう調整します。なお引退後は種牡馬になることも決まっています。

 さて私事になりますが、来年1月から次男が大久保龍志先生の厩舎で働くことになりました。大学の途中まではそんなことを言っていなかったのですが、私を見て将来は調教師になろうと思ったようです。

 あるオーナーからは「何年後かに『角居厩舎』が復活するのが楽しみ」という言葉をいただきました。簡単なことではないと思いますが、そういう期待をかけてくださるなら、私もできる限り息子を応援しようと思います。

 たった2か月ですが、同じトレセンで仕事をすることになります。なんだか嬉しいような恥ずかしいような気持ちです。

◆角居厩舎 今週の出走予定馬

12月26日(土)
阪神3R 2歳未勝利 ウォータークレスト 牡2 54☆森裕太朗
阪神12R 3歳上2勝クラス アイタイ 牡4 56☆森裕太朗

12月27日(日)
中山11R 有馬記念(GⅠ) キセキ 牡6 57浜中俊

【プロフィール】
角居勝彦(すみい・かつひこ)/1964年石川県生まれ。2000年に調教師免許を取得し、2001年に開業。以後19年間、中央でGI26勝、重賞計82勝を含む758勝(2020年11月22日現在)。最多勝利3回、最多賞金獲得5回など13のJRA賞を受賞。地方、海外を合わせたGI38勝は現役1位。デルタブルースでメルボルンカップ、シーザリオでアメリカンオークス、ヴィクトワールピサでドバイワールドカップを勝つなど海外でも活躍。引退馬のセカンドキャリア支援や障がい者乗馬など福祉活動にも尽力。管理馬は他にウオッカ、カネヒキリ、エピファネイア、ロジャーバローズなど。

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