「こんな時こそ祭りばやしを鳴らさなきゃ」
──このお店もアクリル板の設置を始めとした対策をきちんと講じていますね。スナックならではの対策はあるのでしょうか。
玉袋:ウチは、まず距離。先ほども言ったように定員を半分にしてディスタンスを取っているし、消毒も徹底してます。そして、(万が一の場合に備えて)感染経路が分かるようにお客さんに名前を書いてもらってます。カラオケも必ずマスク着用で、マイクは1回、1回消毒です。でもね、今年はマスクしてまで歌う人はほとんどいないけど(笑い)。
──テーブル席では、従業員の女性が対面に座ってお酒をつくったりしますか。
玉袋:やっぱり感染を怖がっちゃってね。最初の一杯はずらした形の対面でつくって、後はカウンターの中に入っちゃう。カラオケも歌わず、女の子はカウンターの中。お客さんはセルフで酒をつくる。滑稽な光景ですよ。でも、そんな滑稽さを笑ってくれるお客さんが来てくれてますね。
ウチのアルバイトレディは芸人をやっている子が多いんだけど、今はそっちの仕事もないしね。ウチだってお客さん半減だからシフトは減らさなきゃいけない。だから女の子は大変ですよ。そんな状況の中でも、頑張ってくれています。
──時短要請の影響も大きいですよね。
玉袋:時短要請が出るまでは20時から24時の営業で、男性は7000円で飲み放題だったけど、今は20時から22時までのわずか2時間の営業で、料金も5000円に下げてます。
オレも以前は生放送などがある日は、22時に終わってすぐに店に駆けつけていたんだけど、今は営業が22時までだから、店に来る意味がなくなっちゃった。
──感染予防対策をして、なおかつ時短営業。厳しいですね。
玉袋:だからといって後ろ向きになってる場合じゃないんですよ。こういう時こそ、前向きになって応援していくしかないんだって。誰かが銅鑼たたいてさ、ジャンジャカ、ジャンジャカ祭りばやし鳴らさないとダメなんですよ。ただ、オレは精神論ではなくて具体的な対策を示しながら、祭りばやしを叩き続けていきますよ。